オウンドメディアの記事作成を外注するメリット・デメリット、失敗しないためのポイントを解説

オウンドメディアの記事作成を外注するメリット・デメリット、失敗しないためのポイントを解説

オウンドメディア運営を任された人の中には、「業務が忙しくて記事を書く時間がない」「文章を書くのが苦手で書けない」という理由で、記事作成の外注を検討していらっしゃる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オウンドメディアの記事作成を外注するメリットとデメリットを解説します。記事作成を外注するときに失敗しないための6つのポイントについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

オウンドメディアの記事作成を外注するメリット

コンテンツマーケティングとかかれた本を開く人の手元

オウンドメディアの記事作成を外注すると、以下4つのメリットが得られます。

外注するメリット

ひとつずつ解説していきましょう。

 

記事の品質が向上する

オウンドメディアの記事を外注すると、専門的な知識や技術を持つライターに執筆してもらえるので、品質の高い記事をサイトに掲載できます。Google検索は専門的で高品質な記事を検索上位に表示するため、社内に該当する人物がいなくても、記事作成を外注すればGoogle検索で結果を出すことが可能です。

 

効率よくコンテンツを作れる

オウンドメディアの記事作成を外注すると、執筆作業に使っていた時間を別の作業に充てられます。 オウンドメディアを運営するためには、アクセス数の推移や検索ワードの確認、競合サイトとの差や検索順位のチェックなど、さまざまな内容を分析しなければいけません。しかし記事を外注することで、効率よくコンテンツを作ることが可能になります。

 

第三者からの客観的なアドバイスを受けられる

コンサルティング業者や編集プロダクションといった記事作成のプロにオウンドメディアの記事を外注すれば、サイト運営に関する客観的なアドバイスを受けられます。デジタルマーケティングのノウハウを教えてもらえれば、今よりもオウンドメディアの集客率を上げられるでしょう。

 

コストを抑えられる

正社員としてライターを雇ったり、社員に空き時間で執筆を依頼したりすると、執筆量に関係なく一定の給料を毎月支払わなければなりません。しかし、外注なら1本単位で必要なときにだけ記事の作成を依頼できるため、社員に依頼するよりもコストを抑えられます。

 

オウンドメディアの記事作成を外注するデメリット

散らかっている資料とiPadとキーボード

オウンドメディアの記事作成を外注するときには、以下4つのデメリットがあるので注意しましょう。

外注するデメリット

ひとつずつ解説していきます。

 

質にバラつきが生じる可能性がある

外注先によってはライターが固定されない場合もあるので、依頼方法によっては納品される記事の質にバラつきが生じる可能性があります。また、専門性が高すぎる記事の場合、外注で対応できない可能性があるので注意が必要です。

 

コミュニケーションや連携がうまくいかない場合がある

オウンドメディアの記事を外注する場合、単に企画書を渡して執筆してもらうだけでは、執筆意図や納期、誰に対する記事を書いて欲しいのかなどが外注先へ正しく伝わらない場合があります。自社の意図をくみ取った記事を執筆してもらうためには、常にコミュニケーションが取れる状況で依頼することが大切です。

 

自社にリテラシーが蓄積されにくい

オウンドメディアの記事作成を完全に外注すると、執筆やSEOといった専門知識が自社に蓄積されにくいです。この場合、担当ライターが辞めてしまうとサイト運営に行き詰まってしまう可能性があるので、外注範囲は広くしすぎず、社内でもある程度の知識を保有できるようにしましょう。

 

タイムリーな記事の投稿が難しい

ニュースや話題の出来事をオウンドメディアに掲載する場合、物事が起きてから記事をアップするまでスピード感が求められます。しかし記事を外注すると、企画書作成 → 依頼 → 承諾確認 → 執筆 → サイト掲載とアップするまで多くの行程を踏むため、タイムリーな記事を投稿するのは難しいです。 そのため、記事作成を外注する場合は、なるべくスピード感を要しない記事(ノウハウ系など)を依頼しましょう。

 

オウンドメディア記事の外注先にやってもらえること

SEOの木のブロック

オウンドメディアに掲載する記事を外注すると、以下5つの点に対応してもらえます。

外注先にやってもらえること

それぞれ解説していきましょう。

 

キーワード選定

キーワード選定とは、記事テーマに沿ったキーワードを選ぶ作業です。キーワード選定を間違えると、記事を書いてもGoogle検索にヒットせず誰にも読んでもらえないので、記事を書く上でキーワード検索は最重要項目といえます。 社員にSEOの知識を持ち合わせた人が少ない場合は、SEO知識の高い外注先へキーワード選定から依頼してみましょう。

 

 

企画・構成

企画・構成とは、記事の方向性やタイトル名、見出しなど、大まかな柱を決める作業です。企画や構成が競合サイトやユーザーの検索意図と大きく外れている場合、Google検索では上位表示されませんので、記事が多くの人の目に付いて欲しい場合は、SEO知識の豊富な外注先に依頼しましょう。

 

執筆

執筆とは、その名のとおり記事を書く作業です。キーワード選定から企画・構成まで完了させた企画書に沿って執筆してもらえば、コストや修正にかかる手間を抑えられます。

 

サイトへの入稿

サイトへの入稿とは、オウンドメディアへ実際にログインしてもらい、執筆した記事をアップしてもらう作業です。サイト入稿まで行ってもらえる外注先に依頼をすれば、オウンドメディアの運営作業を大幅に削減できます。 ただし、オウンドメディア内にはサイトデザインを構築するタグや広告掲載タグなど、重要な情報が詰まっていることが多いです。そのため、依頼する際は入稿画面以外を操作できないよう、編集画面にロックをかけておいたり、操作範囲を制限した権限を付与したりするとよいでしょう。

 

効果測定

効果測定とは、記事を公開した後で、想定キーワードでの検索順位や離脱率などを分析する作業です。オウンドメディアの記事を質の高い内容にするためには、掲載後の分析が欠かせません。 記事の効果測定まで行って欲しい場合は、Googleのサーチコンソールやアナリティクスなどの専門ツールを使いこなせる外注先に依頼しましょう。

 

オウンドメディア記事の外注にかかる費用

パソコンの横に置かれたCOSTのブロック

オウンドメディアの記事作成を外注すると、文字単価×執筆文字数で執筆料が発生します。文字単価は外注先によってさまざまですが、一定品質を保ちたい場合は1文字10円からが適正相場です。 ただし、キーワード選定や企画・構成なども含めた作業を依頼する場合は作業工程が増えるため、追加費用がかかります。

 

費用を抑えるためのポイント

オウンドメディア記事の外注費用を少しでも抑えたい場合は、複数の外注先で相見積もりを取り、キーワード選定や構成などの作業を自社で担当し、依頼する作業工程を減らしてみましょう。また、執筆文字数を少なめに依頼したり、事業再構築補助金を使ったりすることで、外注費用を抑えることが可能です。 ただし、外注費用を安くしすぎると記事の品質が悪くなる可能性があるので、費用を抑える場合でも相場から大きく外れないようにしましょう。

 

オウンドメディア記事の外注先の種類

デザインと表示されたパソコンを見ながら作業する人

オウンドメディア記事を外注できる主な依頼先を、以下にまとめました。

外注先の種類

ここでは各依頼先の相違点について簡単に解説していきます。

 

コンサルティング会社

コンサルティング会社とは、サイトに訪れるターゲット層やユーザーの検索意図を調査してくれたり、今後どのように運営していけばアクセス数を伸ばせるかなどをアドバイスしてくれたりする外注先です。記事作成を依頼するというよりは、オウンドメディアを効率的に運営する方法をレクチャーしてもらうために利用します。

 

編集プロダクション

編集プロダクションとは、質の高い記事をオウンドメディアにアップするために、キーワード選定から記事の執筆まで総合的に依頼できる外注先です。企業の中にはSNSに強い記事を執筆してくれるところもありますので、記事拡散も目的にしている場合はSNSに強い編集プロダクションを探してみるとよいでしょう。

 

Webコンテンツ制作会社

Webコンテンツ制作会社とは、オウンドメディアだけでなく、Web上にアップする記事全般を執筆してくれる外注先です。ただし、ライターはWebコンテンツ制作会社が雇っている複数の人材から割り当てられるため、依頼する度にライターが変わる可能性もあります。 また、ライターによって記事の品質にバラつきが出る可能性もあるので、Webコンテンツ制作会社へ依頼する場合は、事前にテスト記事を依頼して品質を確認しておくと安心です。

 

フリーランスライター

フリーランスライターとは、個人事業主としてライター業を1人で営んでいる人を指します。フリーランスライターに依頼する場合は、仕事情報サイトなどを利用し、自社に見合った人物と個別契約しましょう。 フリーランスライターは執筆費用や依頼内容に融通が利きやすい反面、ライターによって技量やSEOなどに関する知識量に大きく差がある点に要注意です。

人材選びに失敗しないためにも、契約前にテストライティングを行い、こちらが求める技量を持ち合わせているか確認しましょう。

 

オウンドメディア記事の外注で失敗しないためのポイント

メモ帳の上に置かれた電球マークとpointの文字

オウンドメディア記事の外注で失敗しないために、以下6つのポイントを事前に把握しておきましょう。

外注で失敗しないためのポイント

ここからは、それぞれの内容について解説していきます。

 

複数の会社を比較して選ぶ

オウンドメディア記事の外注先は、『オウンドメディア記事の外注先の種類』で解説したとおり、多数あります。同じ業種でも企業やライターによって、費用・対応範囲・得意分野などが異なりますので、外注先を決める際は複数の会社を比較し、もっとも自社に合う外注先と契約しましょう。

 

依頼する分野の制作実績を確かめる

オウンドメディア記事の外注は、依頼先によって得意分野が異なります。依頼したい記事内容を得意分野とする企業に依頼すれば、記事の質が高くなるので、記事を外注する際は外注先の制作実績を確認し、得意分野を確かめましょう。

 

提案内容の充実度・丁寧さを確かめる

オウンドメディアの記事外注先を探す際は、提案される内容の充実度や丁寧さも確かめてください。 SEOに関する知識が豊富で記事作成の実績が多い企業やライターであれば、こちらの意図をくみ取った丁寧な提案をしてくれますので、安心して記事を任せられるでしょう。

 

あらかじめ要望を細かく伝える

こちらの意図に沿った記事を外注先で作成してもらうためには、あらかじめ要望を細かく伝えることが大切です。記事の対象者、文体・漢字の閉じ開き・文字数・コピペ一致率などに対するマニュアルを作成しておけば、納品される記事に大きなバラつきが出ることはありません。

 

トライアルで1記事書いてもらう

オウンドメディアの記事を外注する際は、実際にどのような記事が納品されるのか、本契約前にトライアルで記事を1本書いてもらうのもおすすめです。トライアルで記事を書いてもらえば、記事の質を確認できるのはもちろん、こちらの指示を理解できているか、コミュニケーション能力はあるかなどを総合的に判断できます。

 

修正に応じてもらえる回数を確認する

外注記事を無修正で公開することは、ほぼありません。そのため、修正があった場合に対応してもらえるかも事前に確認しておきましょう。 ただし、外注先によっては修正を依頼する度に追加費用がかかったり、修正依頼に上限を設けていたりする場合があるので、後々トラブルにならないためにも契約内容を細部まで確認しておきましょう。

 

まとめ

オウンドメディアに掲載する記事を外注すると、これまで記事作成にかけていた時間をほかの作業時間に充てられるので、さらに効率よくサイト運営を行うことが可能です。ただし、外注先は多数あるので、トライアルの結果や制作実績、得意分野などを参考に自社に合う依頼先を決めることが大切です。

外注先が決まった後は、納品記事にバラつきが出ないよう細かいマニュアルを作り、企業やライターと密にコミュニケーションを取るようにしましょう。

 

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