Google検索で上位にこない記事には、10の改善点があります。各ポイントを修正していけば、あなたの記事も検索1ページ目に表示される可能性が高くなります。
上位表示を実現させたい方は、今回の記事を参考に記事の内容を見直してみましょう。
目次
Googleでの検索順位の決まり方
Google検索の順位はさまざまな理由で決まりますが、特に重視されているポイントは以下4つです。
1つずつ解説していきましょう。
①キーワードの重要性
Google検索の順位を決める重要な要素として、記事のタイトルや見出しに需要のあるキーワードが含まれているかどうか、があります。そのため、記事を書く際は「キーワードプランナー」などのツールを使い、どのようなキーワードを使えば検索されやすいのかチェックするところから始めましょう。
②コンテンツの質
Googleは、コンテンツの質が高い記事を上位表示させる傾向にあります。なかでも、1つの記事でユーザーの疑問をすべて解決できるものは質が高いと評価されます。Googleのサジェスト機能などを使い、1つのキーワードに対してユーザーが知りたい内容をすべて網羅できる記事を書いてみてください。
③ページ速度
Googleの検索順位はページの表示速度も重視されます。画像や動画を圧縮せず載せてしまうとページが表示されるまでに時間がかかり、ユーザー満足度も下がってしまいます。記事内に画像や動画を載せる際は、ファイルの容量を小さくしておきましょう。
④内部リンク構造
サイト内の記事と記事をつなげるリンクを内部リンクと呼びます。内部リンクが多く割り当てられているサイトはユーザーの離脱率が低くなるため、Googleの評価が高くなり、全体的な検索順位が上がります。そのため、記事を書く際は1つのテーマ内でさまざまな記事を執筆し、記事同士をリンクでつなげてみてください。
記事がGoogle検索上位にこない10の理由
記事を書いてもGoogle検索の上位にこない理由には、以下にまとめた10の原因が考えられます。
それぞれの内容について解説していきましょう。
①誤ったキーワード対策をしている
キーワード選定をするときに、競合性の高いキーワードをメインに選んでいませんか? 競合性の高いキーワードは、検索数が多いので多くの記事がアップされており、サイト自体の評価が高くないと上位表示させるのは難しいです。そのため、競合性の高いキーワードで記事を書く場合は、「メインキーワード+サジェストワード」でターゲットユーザーを絞り、競合性を下げてみましょう。
②対策キーワードの含有数が十分でない
タイトルや見出しにキーワードを含んでいない記事は、Google検索で上位に上がってきません。キーワードだけでなく、キーワードと一緒に検索されやすい言葉(共起語)が文中に含まれていない記事も上位に上がりにくいため、記事を書く際は対策キーワードの含有数もチェックしてください。
③競合サイトよりコンテンツの質が低い
Google検索は、コンテンツの質が高い順に記事を表示します。コンテンツの質を高めるためには、「Googleでの検索順位の決まり方」で解説した4点を満たすだけでなく、競合記事の見出しや内容を分析し、見出しの過不足がないか見出しの順番は適切かなどを確認することが重要です。
④ユーザーにとって有益なコンテンツになっていない
Googleは、ユーザーの離脱率が高い記事をユーザーにとって不要なコンテンツと判断するため、そのような記事は検索で上位表示されません。サイトの離脱率はGoogleアナリティクスで確認することが可能なので、離脱率の高い記事を見つけたら、内容や構成を見直してみてください。
⑤ユーザーの利便性が考慮されていない
検索キーワードと記事の内容がマッチしていない、記事内でユーザーの求める回答を解決できていない、コンテンツの構成がわかりにくい、モバイル表示に対応していない記事などはユーザーの利便性を考慮しているとはいえません。このような記事は離脱率も高くなっていますので、上記に心当たりがある人は、今すぐ修正しましょう。
⑥タグや内部リンクの設定が最適化されていない
Webサイトの記事は、以下のように各タグが意味を持っています。
- h1タグ = タイトル
- h2タグ = 大見出し
- h3タグ = 小見出し
そのため、文中でh1タグが出てきたり、h2タグの前にh3タグが出てきたりと間違った方法で使っていると、Googleから低評価を受けやすいです。 また、記事内の内部リンクでリンク切れを起こしている場合も低評価を受けてしまうので、内部リンク設定が最適化されているかも確認してみましょう。
⑦サイトの運用実績が十分でない
Googleの検索順位は多くのサイトと比較されて決まりますが、作ったばかりのサイトは他サイトより記事数が少なく評価できるコンテンツがないため、そもそも比較対象になりません。 比較対象になるためには、良質なコンテンツをコツコツ増やし、運用実績を伸ばしていく必要があります。最初は検索上位に記事が出なくても、高品質な記事を書き続けることが重要です。
⑧Googleの基本理念に従えていない
Googleは「Googleが掲げる10の事実」にも記載しているとおり、ユーザーを第一に考えてサイト作りを行うことを最重要視しています。検索順位が上位にこない場合は、記事内容・デザイン・アクセス導線・広告の表示位置など、すべてにおいてユーザーファーストになっているか、今一度確認してみてください。
⑨Googleへのインデックスを許可していない
ワードプレスなどで記事を作成している人は、「この記事をインデックスさせない」などと書かれたボックスにチェックを入れて記事をアップしないように注意してください。このボックスにチェックをいれてしまうと、Googleの検索エンジンに記事が登録(インデックス)されないので、上位表示どころか検索結果に一切表示されなくなります。
さまざまな対策を行っても上位表示されない場合は、記事作成ツールの設定画面や記事投稿画面を確認し、Googleへのインデックスを拒否していないか確認してください。
⑩Googleからペナルティを受けている
Googleは、以下のような違法コンテンツをアップしている記事やサイトをペナルティ対象としており、検索順位を大きくダウンさせます。
- 児童ポルノや性的コンテンツ
- 機密性の高い個人情報
- スパム
- コピーコンテンツ
- 法的に問題があるコンテンツ
- 人や動物などに危害をもたらすコンテンツ
- なりすまし
- ハラスメント
- ヘイト
- テロ・暴力行為
- 下品な言葉や罵倒
- 虚偽内容
- 科学的・医学的根拠のない医療コンテンツ
- アルコール・ギャンブル・タバコなど、規制対象の商品やサービスの販売・販売促進を促すコンテンツ
ペナルティを受けている場合は、Googleサーチコンソールに「サイトの品質に関する問題」というタイトルでメッセージが届きますので、すぐに該当箇所を修正しましょう。
Googleで検索上位表示を実現するためのポイント
Googleで検索上位に記事を表示させたいときは、以下10のポイントを意識して記事を作成してください。
1つずつ解説していきましょう。
①ユーザーの検索意図を理解する
記事を書く際は、ユーザーがどのような内容を知りたいのかを先回りして考え、1記事でユーザーの悩みを解決できる内容にします。記事が長くなりすぎる場合は、内部リンクで関連記事に飛ばすとよいでしょう。
②1テーマにつき1記事を制作する
1記事内で複数のテーマに触れると、結局何が言いたいのかわからない記事になってしまうので、記事は1テーマにつき1記事で制作するのが鉄則です。物事をシンプルに伝えるとユーザー満足度が高くなるため、自然と検索順位も向上していきます。
③競合サイトとの差を埋める
Google検索はユーザー満足度の高い記事を上位表示しますから、自分の記事よりも上位にある競合サイトとの差を埋めていくと、検索順位がアップしやすいです。競合サイトとの差を埋める際は、使用している関連キーワードや見出しの構成を自分の記事と見比べて、大きくズレているものがあれば修正してみましょう。
④独自性のあるコンテンツを作る
Googleはコピーコンテンツではなく、独自性のあるオリジナルコンテンツを上位表示します。競合サイトの内容がいいからといって丸写しすると、検索順位を落とすだけでなくペナルティ対象になる可能性もあるので、記事は自分で1から考えた言葉で制作しましょう。
⑤E-A-T(E-E-A-T)を意識する
E-A-Tは専門性・権威性・信頼性、E-E-A-Tは経験・専門性・権威性・信頼性の頭文字を取った言葉です。GoogleはE-A-T(E-E-A-T)の高い記事を有益と判断して上位表示しますので、検索順位を上げたい場合は著名人に記事監修を依頼したり、データを乗せる際は参照元を明記したりしてみましょう。
⑥内部リンク・外部リンクを最適な形で設置する
サイトに内部リンクが設置されていると、Googleのクローラーが巡回しやすくなったり、ページ同士の関連性が強くなったりするため、サイトの評価が高くなります。関わりの深い外部サイトからリンクをもらうと専門性が高いと評価されますので、内部リンクと外部リンクの設置は検索順位のアップにつながります。
ただし、関連性の低い記事同士を内部リンクで結んだり、無関係なサイトから外部リンクをもらったりする行為はペナルティ対象になるので、各リンクは最適な形で設置してください。
⑦ページスピードを改善する
ページの表示スピードが遅いとユーザーは記事から早々に離脱してしまうため、検索順位を落とす結果につながります。 ページスピードはGoogleアナリティクスのレポートを開き、「行動」>「サイトの速度」の順でタップすると確認できます。サイトの平均速度よりも遅い記事を見つけたときは、画像や動画を圧縮するなど、ページスピードを改善する対策を行いましょう。
⑧モバイル最適化する
記事にスマホやタブレットでアクセスしたときにデザイン崩れが起きると、ユーザーは離脱していきます。離脱率が高いと検査順位は落ちていくので、検索順位を上げるためにも、サイトはモバイル最適化をしておきましょう。
⑨継続的にコンテンツを制作する
Google検索で記事を上位表示させたいのであれば、継続的に高品質なコンテンツを制作するのがもっとも確実です。ユーザーの検索意図を意識し、ユーザビリティの高い記事をコツコツ積み上げていきましょう。
⑩アナリティクスやサーチコンソールを活用する
Googleアナリティクスは、サイト内の情報(インデックス状況・ページ速度・ペナルティ状況など)を確認できるツールで、サーチコンソールは記事ごとの検索順位・クリック数・離脱率などを確認できるツールです。検索順位を上げるためにはサイト分析が欠かせませんので、各ツールを駆使し、できることを探してみましょう。
Googleで検索上位表示させるためにやってはいけないこと
最後に、Googleで記事を検索上位に表示させるためにやってはいけない5つのことをご紹介します。1つでも当てはまるものがある方は、速やかに対処してください。
対策キーワードを無理矢理・大量に詰め込む
見出しや記事内に対策キーワードを含ませることは、検索順位アップに有効な手段です。しかしキーワードを文脈がおかしくなるほど詰め込んだり、不自然なほど大量に詰め込んだりする行為はペナルティ対象になるので注意しましょう。対策キーワードを入れるときは、自然な文章になるよう心がけてください。
隠しテキストを設置し、キーワードを含める
記事内にキーワードを多く含ませると検索順位は上がりやすいですが、白背景に白文字を使うなど、キーワードを隠しテキストとして盛り込む行為はペナルティ対象です。キーワードは文中や見出しに自然な流れで挿入しましょう。
低品質なページを量産する
サイト内の記事数が増えるのはいいことですが、各記事がコピーコンテンツや文字数の少ない記事、検索意図に沿わない記事など低品質な場合、検索順位は落ちていきます。記事を制作する際は、ユーザーの検索意図を意識した高品質なものを増やしていきましょう。
コピーコンテンツを制作する
Google検索はオリジナリティの高いコンテンツを上位表示させますので、競合サイトの記事をコピペしたコピーコンテンツの場合、順位が下がります。なお、コピーコンテンツは元記事制作者から申し出があると削除されるだけでなく、サイト全体にペナルティが課される場合もあるため、決して作らないようにしましょう。
大量の無関係なサイトからリンクを送る
被リンクが多いサイトは専門性の高いサイトと判断され、Google検索でも上位表示されやいです。 しかし、無関係なサイトから大量にリンクを送るとスパム判定となり、ペナルティを課されて検索順位が大きく下がります。Web上には「リンクファーム」といって、検索順位を上げる目的のためだけに大量のサイトを相互リンクさせるサイトもありますが、リンクファームはスパムですので、決して利用しないでください。
まとめ
Google検索で記事を上位表示させるためには、ユーザーの検索意図に沿った記事をコツコツ増やしていく方法がもっとも確実です。コピーコンテンツやリンクファームなどで体裁を整えてもGoogle検索には通用しませんので、記事を検索上位に表示させたい方は、今回ご紹介した原因と対策を参考に、良質な記事を積み上げていってください。