社員が仕事をやる気になるかどうかは上司の管理職にとって大きな関心事であり、仕事に対する社員のモチベーションについては企業全体の問題でもあります。
社員が積極的に仕事を行い成果が上がれば会社の業績も向上するので、社員の仕事に対するモチベーションを上げることは上司だけでなく会社全体として取り組まなくてはならない課題です。
社員のモチベーションが上がる時や下がる時を知り、モチベーションが上がる適切な対策を考えることが必要です。
目次
仕事に対するモチベーション
仕事に対するモチベーションは社員などのやる気をあらわす言葉で、仕事に意欲的に取り組んでいく動機となる言葉を意味しています。
企業間の競争が激しいビジネスの世界では、競争に勝つことができる仕事に対するモチベーションの高さが必要になります。仕事に対して受け身の姿勢ではなく、自発的に仕事に取り組む能動的な姿勢が望まれます。
仕事に対するモチベーションが高い社員が多い会社では、職場の雰囲気が明るく社員が能力を発揮しやすいので、部門の業績が良くなり会社の発展につながる可能性が大きくなります。
逆に仕事に対するモチベーションが低い社員が多くなると職場の雰囲気が暗くなり、お互いの人間関係も悪くなります。その結果部門の生産性が低下して業績が下がり、会社全体の発展にも悪影響を及ぼすことになります。
仕事に対するモチベーションが高いか低いかによって社員のビジネスや生活が充実するかどうかに影響するだけでなく、会社の業績に大きな影響が出てくる可能性があります。
仕事に対するモチベーションが上がる時と下がる時
仕事に対するモチベーションが上がる時は、目標の業務を達成し充実感を感じる時だと思われます。その結果、業績が正当に評価されて自分自身の職務遂行能力がアップすることもモチベーションのアップにつながると考えられます。
目標とする業務の内容は担当者レベルと管理職以上のレベルでは異なる点もあり、担当者レベルでは職務の遂行に伴う給与等のアップと仕事上の知識や技術の向上などが中心ですが、管理職以上になると部門を統括するマネジメント能力が加わります。
仕事に対するモチベーションが下がる時は、仕事を遂行した結果が出ない場合です。仕事の計画や目標が実績に結びつかないとモチベーションがアップしません。仕事の成果とモチベーションは関連していて、悪循環になるリスクも考えられます。
仕事の成果が上がらない時は職場の雰囲気が暗くなり、お互いがイライラしていますので人間関係も悪くなりがちです。体調を崩す人が出てくることや欠勤などの勤怠に影響が出てくることもあります。
仕事に対するモチベーションを上げる方法
仕事に対するモチベーションを上げる方法は一人一人異なると思います。仕事の報酬が一番のモチベーションと考える人がいる一方、仕事のやりがいがモチベーションになる人もいます。いずれにしても、モチベーションの基本になる大きな事由が必要です。
個人的な事由は仕事の報酬や仕事のやりがいの他、趣味などのために仕事を行うことも考えられます。それぞれの事由を実現させるための色々なモチベーションをアップさせる方法が考えられます。
たとえば仕事の報酬を上げるためには、組織の中で出世をすることが最も効率的な方法です。出世をするには、仕事上で成果を上げて認められることや上司など上層部の人との関係を良くして自分をアピールすることが必要になります。
仕事のやりがいを持てるようにするには、自分の仕事に対する適性を考えて十分な実力を発揮できるようにすることが必要です。具体的にはマネジメントをする総合職の方向に進むのか専門職として進むのかを判断することが重要になります。
企業や管理職が取り組むべきこと
仕事に対するモチベーションは、企業や管理職にとって重要な問題です。仕事に対するモチベーションが下がることは体調不良につながり欠勤や休職の原因になることや退職の理由になる恐れがあるからです。
仕事に対するモチベーションが高いか低いかによって社員の意識が違ってきますので、会社組織に対する影響も異なってきます。
仕事に対するモチベーションが高い人が多い職場は仕事の生産性が高くなりますが、仕事に対するモチベーションが低い場合は生産性も低くなると思われます。
企業が社員の仕事に対するモチベーションを高めるには、まず基本的な職場環境を整えることが必要です。社員が安心して働ける雇用契約を結ぶことや適切な労働時間を設定することも大切です。
また職場の人間関係に配慮して、社員が懇親を深めることができるような会合やレクリエーションなどを考えることも必要になります。更に管理職には社員が仕事上の目標を持ち仕事を通じて成長できるように教育することが求められます。
社員のモチベーションを上げるためには
仕事に対するモチベーションが高いか低いかは企業運営をする上で重要で、企業の生産性や業績にもかかわります。
仕事に対するモチベーションが高い場合は職場の士気が上がり企業業績も良好になると予測されますが、仕事に対するモチベーションが低いと職場の士気が下がり体調不良者や退職者が出て業績も悪化すると思われます。
社員のモチベーションを上げるには職場環境や雇用契約、労働時間などを整え、人間関係や仕事の目標設定などの配慮が大切です。
