ワーカホリックは仕事に熱心に取り組む人が陥りやすい傾向があります。ワーカホリックの症状を理解して、ワーカホリックが軽い段階で対策を講じてワーカホリックが重くなることを防止する方法を身につけることが必要です。
仕事を覚える時や業績を残すために頑張る時は、通常よりも仕事に打ち込むことでワーカホリックの状態になりやすいと考えられます。仕事の専門性を高めることや業績を上げて出世することも大事ですが、健常者であることも大切です。
ワーカホリックとは
ワーカホリックは仕事のワーク(work)とアルコホリック(alcoholic)を組み合わせた造語で、仕事中毒の意味です。ワーカホリックの状態になるとほとんどの時間を仕事に熱中して生活のバランスが崩れる状態になります。
ワーカホリックになるとすべてに仕事が優先しますので、家族との時間や自分の健康が犠牲になります。本人は家族や自分の健康が犠牲になっていると気づいていない場合もありますが、気づいても仕事を優先する場合があります。
ワーカホリックの状態になると仕事に依存することが自分の存在理由になります。客観的に考えると仕事以外にも取り組むことがあると思われますが、本人は仕事がなくなることに恐怖を感じて仕事にのめり込むことで不安を払拭します。
ワーカホリックを分析するとワーカホリックになる根本的な理由が類推できる場合があります。たとえば家族関係が悪いので家に帰りたくない場合や本人に趣味や嗜好がなく自由な時間を過ごすことができない場合などです。
ワーカホリックの症状
ワーカホリックの症状は、本人の健康に関するものと家族に関するものがあります。本人の健康ではいつも仕事のことばかり考えてそれ以外のことが考えられない状態になり、仕事をしていないと不安になり心配で体調を崩すことがあります。
仕事のことばかり考えるワーカホリックになって体調を崩すと、頭痛や睡眠不足になることや吐き気がして食欲が無くなり体重が減少すること、疲労感があり心疾患や筋肉痛があることなどの症状が出てきます。
ワーカホリックはなりやすい性格があるようです。ワーカホリックになりやすいのは几帳面で粘り強く失敗することを恐れる人で、周囲に気遣いをして誰かに頼まれると断れない性格のようです。なりにくい人は逆の性格の人のようです。
家族に関するものは、仕事を優先して家族と触れ合う機会が少なくなってお互いの関係が悪くなり喧嘩をするなどギクシャクした状態になることが多いようです。仕事以外の家族との時間が大切ですが、仕事から離れられない状況になります。
ワーカホリックの克服
ワーカホリックは健康や家族関係を守る上で克服することが必要です。健康では心疾患や偏頭痛などの恐れもある深刻な問題です。また夫婦のどちらかがワークホリックの場合離婚率が高いデータがあり家族にも影響があります。
ワーカホリックになると仕事以外の時間が生産的でなく無駄だと思う傾向があるようです。しかし仕事に満足できずに仕事をし続けることは、健康や家族を失う危険性があります。仕事をせずにリラックスする時間も必要なのです。
ワーカホリックはスマホなどにはまりやすい傾向があり、スマホを手放すことができずに頻繁にチェックしている場合などはスマホ中毒の可能性があります。一定期間スマホを手放して中毒を克服する必要があります。
ワーカホリックに陥ると、仕事だけを重要視して食事や運動、睡眠など健康にとって重要なことをないがしろにする傾向があります。しかし仕事は健康な心身があるからできるので、バランスの良い生活を心掛けワーカホリックを克服することが大切です。
ワーカホリックから燃え尽き症候群へ
ワーカホリックで怖いのは、ワーカホリックの後に仕事に熱中してストレスがかかり続けた結果として燃え尽き症候群になることです。燃え尽き症候群は意欲や感情が失われた状態に陥り、目標が分からなくなり達成感や充実感、自信がなくなります。
ワーカホリックから燃え尽き症候群にならないためには仕事で頑張り過ぎないように気をつけることです。たとえば体調が悪く気分がのらない時は無理に自分に負荷をかけないことやミスを全く認めない完璧主義にならないことが予防になります。
燃え尽き症候群になりやすいのは、他人の手助けをする職業や私的な時間まで費やして行う職業が多いと考えられます。具体的には医療の仕事や教職などが燃え尽き症候群になりやすい傾向があると思います。
燃え尽き症候群の治療は医療機関による精神療法やカウンセリングの治療があり、対症療法としては薬物療法などが考えられます。自分で行う治療としては、休息を取ることや趣味などに没頭することが効果的だと思われます。
ワーカホリックと燃え尽き症候群の克服
ワーカホリックは仕事を優先的に考えて自分の健康を損ねることや家族との関係を壊す危険性があります。ワークホリックに陥る性格は仕事に真面目に取り組んで完璧に目標を達成したいタイプが多いと思われます。
仕事の失敗を恐れるので、仕事に熱中して休憩をすることや趣味などで仕事のストレスを発散することができなくなります。ワーカホリックの状態から燃え尽き症候群になると意欲や感情が失われる深刻な事態になりますので、十分な注意が必要です。