「ビジネスライク」という言葉は仕事を人間関係よりも上位に位置している人にとっては良い言葉となりますが、日本社会の場合はビジネスライクな仕事をすると煙たがられる傾向にあります。
これは日本人が欧米や外資系企業で仕事をしている場合に感じることだとされていますが、日本と欧米では仕事に対する考え方が異なります。
簡単に言えば結果を重視する欧米主義と過程を重視する日本主義の違いともなりますが、ビジネスが出来る人というのは結果を重視するために、それ以外の要素は気にしないという人が多いです。
しかし、この方法を日本で実践すると失敗してしまうケースも多いために、今回は良いビジネスをするために苦手な人と接する方法について紹介していきます。
苦手な理由を分析する
人間というのはコンピューターではありませんので、必ず感情というものがあります。これはどのような人でも、必ず好きな人と嫌いな人に分かれてしまうということです。
常に好きな人だけと接して仕事をすることが出来れば自分にとっての最適な環境だということになりますが、このように上手くいかないのがビジネスとなっていますので、嫌いな人と接する手段を習得しておくことが良いビジネスをするためのコツとなります。
まずは嫌いな人を分析することが大切です。
嫌いな理由というのは主に自分の感情によって左右されることになりますので、相手の何が苦手なのかというのは人によって大きく異なります。
しかし、嫌いな人を分析すること自体が苦手だという人も多いかもしれません。
このような場合には苦手な人と接することは出来なくなりますので、感情を意思の力で克服して相手の分析をしてください。
苦手な理由を分析することが出来れば、次は好きな部分を分析してください。
人間というのは苦手な相手や嫌いな相手の行動や言動を目や耳にすると、相手の存在自体を全否定してしまいがちですが、否定しないで細部に分けて分析することが大切です。
そうすると、相手の全てが苦手なのではなく、特定の部分だけが苦手だというケースが多くなりますので、その次は良い部分にだけフォーカスをあてるようにします。
人間の脳というのは思っているよりもいい加減なものになっていて、好きな部分にだけ意識を向けることによって、その人の苦手な部分に関しては意識しないようにすることが出来ます。
これは、彼氏や彼女など好きな人の行動や言動に関しては悪い部分が合っても気にしなくなってしまうという状況と同じことになっていて、人間の脳というのは相手の好悪によって全く異なる判断をするような仕組みになっています。
この行動を続けることによって嫌いな人や苦手な人とも気にせず接することが出来るようになります。
感情を判断基準にしないようにする
人間というのは感情の生き物だとされていますが、仕事という場所で感情を判断基準にしないことが大切です。
極論を言えば感情がないことによって好悪の判断をすることも無くなりますので、純粋に仕事だけに集中することが出来るようになります。
しかし、だからといって苦手な相手を無視しても良いということではありませんので、勘違いしないようにしてください。仕事をしていると苦手な相手とも付き合わなければならないシーンというのは沢山あります。
この場合はうまく立ち回らないといけませんが、オススメなポイントとしては「相手の求める人物になりきる」というものがあります。
苦手な理由を作るのが感情ならば、好きな理由を作るのも感情です。
そして人間というのは苦手な人間を目の敵にしてしまいがちですが、好きな人間を嫌うということはとても難しいので、相手にとって自分が好きな人間になるということで相手の行動を制限することが可能になります。
もちろん、相手がどのような人間を求めているのかということをキチンと分析できないと効果がないということになります。
しかし、こうすることによって自分が思っている相手の苦手な部分を表に出さないようにすることも出来ますので、まずは相手のことをキチンと考えることが大切です。
嫌いな人を好きになる必要はない
苦手な相手も自分も人間なので、全ての人が好きだという人間はいません。
そのため、嫌いな人を好きになるという必要はありませんが、苦手な人との接し方を覚えているとビジネスシーンで役立つケースが多いです。
思いがけない人から仕事を貰えるというケースもあれば、自分のスキルアップや将来へのステップアップに繋がるということも多くなります。
もちろん、どうしてもこの人と接することが出来ないというようなシーンもあるかもしれません。
このような場合には相手の考えを変えるか、自分がその場所を去るかという二択を迫られることもあるかもしれませんが、大切なのは自分の意思となっていますので、自分の中で答えを見つけるしかありません。
まとめ
苦手な人と接するというのは自分が思っている以上の力が必要となりますので、避けてしまう人が多いかもしれません。しかし、苦手な人と接することによって得られるものも多くなっています。
自分が相手を苦手としている理由を突き詰めることによって自分の能力をレベルアップさせる事もできますので、苦手意識で避けるだけではなく立ち向かうのも一つの手段だということを知っておいてください。