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2023.11.06 

SEO対策は意味ない?効果がでない原因、意味ある施策にするためのポイントを解説

SEO対策は意味ない?効果がでない原因、意味ある施策にするためのポイントを解説

Webコンテンツの集客力を高めるために欠かせないのが、SEO対策です。企業サイトやECサイトなどの集客力を高めることで、多くのユーザーがサイトに集まり、商品やサービスの地名度を上げられます。

しかし「SEO対策をしてみたけれど効果がでない」「SEO対策に意味はないのでは?」と考えている人もいらっしゃるかもしれません。たしかに、以前は意味のあるSEO対策だったのに、最近では効果が得られないものもあります。また、自社サイトの特性に合っていない対策や効果のない対策を続けていて、結果につながっていないケースも考えられるでしょう。

そこで今回の記事では、SEO対策に意味がないといわれる理由や意味のないSEO対策の実例、結果を出すためにできることについて解説します。自社のWebサイトやECサイトなどの集客力を上げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

目次

SEO対策が意味ないといわれる理由は?

パソコンを作業しながらはてなマークが浮かぶ女性
SEO対策に意味がないといわれるのは、なぜなのでしょうか。ここでは、SEO対策に意味がないとされる理由について、ご説明します。

 

なかなか検索順位が上がらないため

SEO対策を行う目的の1つは、特定の検索ワードで検索したときに、自社サイトの検索順位を上げることです。

たとえば、ビタミン剤などのサプリメントを扱うECサイトの場合、ビタミン剤やサプリメントなどの検索ワードで、検索順位を上げることを目標にします。自社サイトが上位に表示されるようになれば、サイトのクリック数が増え、集客力が高まるとされているからです。

検索順位を上げるための対策として、キーワードをサイト内にふんだんに使用したり、メタキーワードを設定したりする方法が効果的とされてきました。最近では、無意味なキーワードを詰め込んでも効果を得られないうえに、メタキーワードも影響しなくなっています。

検索順位を上げるためにSEO対策を行うことは、集客力を高めるためにとても大事なことです。しかし、検索ワードによって適切な対策が異なるため、見当違いな対策を行ってしまうと検索順位は上がらず、SEO対策の意味がなくなってしまうのです。

 

検索順位は上がっても、成約につながらないため

自社サイトの検索順位を上げる対策は非常に有効ですが、検索順位が上がったからといって、必ずしも良い結果を得られるとは限りません。なぜなら、自社サイトを訪れる人が増えたとしても、その後に成約につながらない可能性もあるからです。

自社商品やサービスの認知度を高めたい、登録ユーザーを増やしたいなどの目的を達成するだけなら、検索順位を上げればある程度の効果を得られます。しかし、もう一歩進めて購入ボタンを押してもらうためには、検索順位を上げるだけでは不十分です。顧客ごとに適したおすすめ商品を表示させる、成約につながりやすいサイトの導線を設計するなど、直接購入につなげるための対策が必要になります。

成約率を上げたいなら、SEO対策で集客力を上げ、認知度を高めるだけでは足りません。SEO対策に意味がないわけではありませんが、さらにもう一歩成約につなげる対策を打つ必要があるでしょう。

 

Googleアップデートで頻繁に順位変動がおき、安定しないため

SEO対策を成功させるために重要なのが、Googleの検索や順位付けのアルゴリズムなどを正しく理解することです。WebコンテンツのベースとなるGoogleの仕様や、アップデート情報を正しく把握し、Googleのトレンドに合った対策を行わなければなりません。

しかし、Googleの仕様に合わせたSEO対策を行ったとしても、Googleアップデートは頻繁に行われるため、すぐに順位が変動してしまいます。頻繁に行われるGoogleアップデートに素早く対応し、SEO対策を柔軟に変えていく必要があるのです。

 

実際、SEO対策は意味がないものなのか?

話し合いをする人の手元
実際に、SEO対策には意味がないのかというと、そんなことはありません。適切なSEO対策を行えば、効果を得られる可能性は十分にあります。

ここでは、SEO対策に本当に意味があるのかについてご説明します。

 

SEO対策そのものは大きな意味がある

適切なSEO対策を行うことで、次のようなメリットを得られる可能性があります。

<SEO対策を行うことで得られるメリット>

  • 自社の集客力が高まる
  • 自社コンテンツの発信力が高まる
  • 販売促進のためのコストが下がる

自社サイトのSEO対策を適切に行うことで、サイトに流入するユーザーが増え、集客力が高まります。自社サイトのユーザーが増えれば、サイト経由の売り上げを増やせる可能性があり、自社コンテンツの発信力も高まるでしょう。その結果、広告などの販売促進コストをかけなくても、発信力の高い自社コンテンツにより、コストパフォーマンスの良い販売促進活動を行うことが可能です。

このように、SEO対策を適切に行えば、売り上げアップのために自社コンテンツを大いに活用できるようになるので、大きな意味があるといえるでしょう。

 

SEOの施策単位で見れば、意味がないものも存在する

SEO対策は決して意味のないものではありませんが、SEOの施策単位で見ると意味のないものもあります。たとえば、以下のようなSEO対策は、今では意味がないといわれています。

<今では意味がないといわれるSEO対策>

  • 多くの検索ワードにヒットするようにキーワードを詰め込む
  • 自作自演の被リンクを貼る
  • 文字数を無駄に増やした長文コンテンツを掲載する
  • 現在は検索エンジンの評価対象になっていないmetaキーワード対策を行う

これらのSEO対策は、数年前まで効果があったかもしれませんが、今は効果がありません。このように、今となっては効果がない対策も多いため、SEO対策を打つ際には最新の対策を行う必要があるでしょう。

 

意味のないSEO施策とは?

デバイスを見る人たちとUP DATEと書かれた背景
ここでは、どのようなSEO施策に意味がないのか、具体的な施策についてご紹介します。意味のない対策に無駄なコストをかけないためにも、知っておく必要があるでしょう。

 

不十分なキーワード選定

検索エンジンのクローラーは、定期的にWebサイトを巡回し、検索順位を決めるための情報を収集しています。クローラーは、各サイトのタイトル、見出し、本文に含まれるキーワードなどの情報からコンテンツを把握し、有用なコンテンツはどれかを判断しています。

クローラーに有用なコンテンツだと判断してもらい、検索順位を上げるために重要なのは、ユーザーに役立つ適切なコンテンツを作成することです。そのためには、適切なキーワードを選定しておかないと、検索順位を上げられません。

有用なコンテンツを作成するには、サイトの目的や獲得したいユーザー層に合った適切なキーワード選定が重要です。

 

キーワードの不自然な詰め込み

上記で、検索エンジンのクローラーに有用なコンテンツと認識してもらうために、適切なキーワードを選定して盛り込む必要があるとご説明しました。しかし、手あたり次第にキーワードを不自然に詰め込むのはNGです。

以前はSEO対策で、コンテンツに合ったキーワードや関連ワードをできるだけたくさん盛り込むのが良いとされていました。しかし現在は、意図的にキーワードを詰め込みすぎたコンテンツはペナルティの対象となり、検索順位を下げられてしまいます。

キーワードを不自然に詰め込んで、意味のない文章が続くコンテンツを増やすSEO対策は逆効果なので、注意しましょう。

 

メタキーワードの記述

メタキーワードとは、検索エンジンのクローラーにコンテンツのキーワードを伝えるために、Webページに設定するHTMLの項目です。以前は検索エンジンの精度が低かったため、重宝されていました。

しかし、現在は検索エンジンの性能が向上したため、メタキーワードは必ずしも必要とされなくなりました。また、メタキーワードを悪用する人が現れたため、Googleはメタキーワードを検索順位決めの要素にしないと言及しています。

現在では、メタキーワードを設定しても、検索順位の向上にはつながらないことを知っておく必要があるでしょう。

 

低品質なコンテンツの量産

とにかくコンテンツの量を増やすことを目的に、低品質なコンテンツを量産するケースもありますが、これは無意味です。むしろ情報量が少なく、ユーザーに役に立たないコンテンツとみなされて評価が下がる可能性も高いので、注意しましょう。

コンテンツを作成する際には、量より質が重要です。適切なキーワードを含み、ユーザーの検索意図を正しく把握したうえで、必要な情報を網羅したコンテンツを作成しましょう。

 

不必要に長文化されたコンテンツ

低品質なコンテンツの量産とも関係しますが、不必要に長文化された冗長な文章を多く含むコンテンツを作成することも、意味がありません。むしろ、ユーザーがわかりづらく意味のないコンテンツとみなされて、検索順位が下がる可能性が高いです。

たしかに、評価が高いコンテンツのなかには、文字数の多いものが数多く見られます。しかし、質の高いコンテンツは単に文字数が多いのではなく、キーワードに関係した良質な情報が適切に網羅されています。その結果、文字数が増えているのです。

文字数が多ければ、評価が高いわけではありません。必要な情報をわかりやすく、シンプルにまとめたコンテンツを作成するように心がけましょう。

 

対策KWと無関係な画像・動画の埋め込み

無意味な長文コンテンツやキーワードの詰め込みなどと同様に、対策キーワードと無関係な画像や動画の埋め込みもすべきではありません。キーワードに合っていない不適切なコンテンツとみなされて、検索順位が下がる可能性があります。

また、無関係な画像や動画が多すぎると、ページの読み込み時間が長くなり、使い勝手が悪くなるという問題もあります。ユーザーが表示しやすく、検索ワードに関連する情報をわかりやすく収集できるコンテンツを作るようにしましょう。

 

自作自演・購入などで獲得した被リンク

被リンクとは、外部サイトから自社サイトに遷移するリンクのことです。被リンクが多いと、検索順位を上位に上げることも可能です。

しかし、自作自演の被リンクを貼ることは良い対策とはいえず、むしろマイナスに働くのでやめましょう。たとえば、以下のような被リンクは自作自演とみなされ、評価が下がる可能性が高いです。

<自作自演とみなされやすい被リンク>

  • 同一IPアドレスのサイトからの被リンク
  • 短期間に大量に貼られた被リンク
  • 関連性の低いサイトからの被リンク

自作自演の被リンクでなくても、意図せず関連性の低い外部サイトに、質の悪い被リンクを貼られてしまうこともあります。この場合、Googleコンソールから被リンクを拒否することも可能なので、定期的に確認しましょう。

 

その他、Googleガイドラインに沿っていない施策

Google検索エンジンからの評価を高めるためには、Googleガイドラインを正しく把握し、ガイドラインに沿った施策を行うことが重要です。Googleガイドラインには、以下のような項目があります。

<Googleガイドライン>

  • クローラビリティ:クローラーが巡回しやすくなるような施策
  • 構造化データ:コンテンツを検索エンジンに登録されやすくするためのサイトマップの作成
  • コンテンツの品質向上:検索ニーズを満たす質の良いコンテンツの作成
  • ページの表示速度:Webページの表示速度を上げる施策
  • ユーザーエクスペリエンス:ユーザーが快適にWebページを使うための施策
  • スマホ最適化:スマホでページを表示する際の見やすさ
  • セキュリティ:ウィルスなどからサイトを守るためのセキュリティ対策の実施

ガイドラインに沿った施策がとられていないと、Googleによる評価が下がるため、検索順位を上げることは難しいでしょう。

 

SEO対策をしても効果が上がらない原因

SEOと赤ペンで書かれた用紙
適切なSEO対策をすれば効果が得られるはずなのに、効果が上がらないケースもあるかもしれません。そのような場合には、必ず原因があります。ここでは、SEO対策をしても効果が上がらない原因について見てみましょう。

 

サイトを立ち上げたばかりである

サイトを立ち上げて間もない頃は、検索上位に上がりにくい傾向があります。サイトを立ち上げたばかりだと、情報がまだ網羅されておらず、情報の専門性や信頼性に乏しく、権威性もほとんどありません。外部サイトからまだ認識されておらず、被リンクもほぼないでしょう。そのような状態だと、検索上位に入ることは難しいのです。

どのようなWebサイトも、最初は情報が足らない状態から始まります。そこから継続して質が高く、ユーザーの役に立つコンテンツを作り続け、評価を高めていく必要があります。

 

コンテンツの質が競合と比べて低い

同じ検索ワードで表示される競合のコンテンツと比べて質が低いと、それらの競合コンテンツに負けてしまい、検索上位には上がれません。検索エンジンはそれぞれのサイトを見比べて、より情報が豊富で網羅されている質の高いコンテンツを上位に表示します。そのため、競合コンテンツよりも質の高い情報を網羅して、ユーザーに役立つわかりやすいサイトを作る必要があります。

 

サイト構造(内部リンクなど)が十分に整っていない

Webサイトの構造や内部リンクなどが十分に整っておらず、最適化されていない場合も、対策がうまくいかないことが多いです。

コンテンツがキーワードに沿って網羅されていても、サイト内の構造がわかりにくいと評価が下がります。そのような場合には、タイトルや見出しがコンテンツを適切に表しているか、内部リンクが適切かなどの観点で、サイトの構成を見直しましょう。また、サイトの構成をわかりやすくする、外部サイトからの被リンクを増やすなどの対策も重要です。

サイト内の構造が不適切だと、ユーザーが情報を収集しにくくなってしまいます。

 

外部リンクを安定して獲得できていない

外部サイトからの被リンクを安定して獲得できていないサイトは、信頼性や権威性などの面で評価が下がります。

ただし、どんな外部リンクでも良いわけではありません。より多くの外部リンクが貼られることで評価が上がりますが、外部リンク自体の質も重要です。以下のような質の高い被リンクを安定して獲得する必要があります。

<質の高い被リンク>

  • 自社サイトと関連性の高いサイトからの被リンク
  • 自然に発生した被リンク
  • 利用者が多い有名サイトからの被リンク

関連性の高いサイトからのリンクが多いと、Googleの検索エンジンの順位が上がりやすいです。自然に発生したリンクは、ナチュラルリンクと呼ばれます。ナチュラルリンクが多いことは、外部から自社サイトにリンクしたい人が多いことを意味するので、自社サイトが有益であることを表します。また、有名サイトからのリンクが多ければ、それだけ情報の質が高いことを示しており、評価を上げることが可能です。

一方で、上記でもご説明したとおり、自作自演や購入などで被リンクを意図的に獲得すると、逆に評価が下がるので注意しましょう。

 

コンテンツを一度に大量投稿し、その後放置してしまう

最初にコンテンツを大量に投稿し、その後そのまま放置してコンテンツを更新しないと、サイトの評価が大きく下がってしまいます。

コンテンツがある程度そろっていれば、それで良いというわけではありません。情報がいくらそろっていても、時間が経つと情報が古くなってしまいます。その時点では正しい情報だったとしても、時間が経つと間違った情報になることもあり、情報の信頼性が大きく低下してしまうでしょう。

いつまでも古い情報を放置したままだと、サイトの評価が大きく下がってしまうので、継続的に情報を更新しなければなりません。

 

意味のあるSEO対策にするためのポイント

ノートの上に書かれたCHECK
SEO対策を意味のあるものにするために、重要なポイントをご紹介します。これから自社サイトなどのSEO対策を行う際に、頭に入れておくと役に立つでしょう。

 

ユーザーファースト・モバイルファーストを意識して記事を作る

もっとも重要なのが、ユーザーファースト、モバイルファーストのコンテンツを意識して作ることです。

ユーザーファーストのコンテンツを作るためには、ユーザーのニーズを的確にとらえ、ユーザーが求める情報を常に更新する必要があります。多くのユーザーは基本的な情報だけでなく、最新の情報を求めています。また、ユーザーのニーズは日々変化していくので、そのときのニーズを素早く把握して対応する必要もあります。

また、スマホでサイトを見ることが多いため、スマホで見やすい画面レイアウトを心がけることも大事です。スマホ専用のレイアウトを作る、表やリストを多用して見やすくする、文章を適度に区切ってスマホでも読みやすくするなどの工夫をしましょう。

 

高品質なオリジナルコンテンツを目指す

高品質で、オリジナルのコンテンツを常に更新する必要もあります。よく見られるのは、他のコンテンツとほぼ同じ内容、同じ構成のコンテンツしかないケースです。それだと、競合コンテンツより優れたコンテンツにできず、オリジナリティに乏しくなってしまいます。

競合コンテンツにある情報を網羅しつつ、自社コンテンツにしかないオリジナルコンテンツを目指しましょう。

 

ユーザーが使いやすいようにサイト設計をする

コンテンツの質の高さも重要ですが、ユーザーが見やすく使いやすいサイトを設計することも重要です。

コンテンツの正確さや網羅性、最新化など、内容的な面だけでなく、見やすさや表示速度の速さ、情報の探しやすさなどにも気を配りましょう。あらゆる観点で、ユーザーが見やすくわかりやすいコンテンツを目指す必要があります。

 

専門会社への依頼も検討する

ここまでご説明したとおり、SEO対策を成功させるためには、多くの観点からさまざまな対策を行う必要があります。しかし、企業の担当者が日々の業務を消化しながら、SEO対策を完璧に行うのは難しいでしょう。さらに、SEO対策を効果的に行うためには、専門的な知識が必要とされます。

そのため、SEO対策のプロである専門会社に、対策を依頼することも検討しましょう。過去に何度もSEO対策を成功させた経験がある専門会社なら、それぞれの企業サイトに合ったSEO対策を行ってくれます。実績があるため、安心して任せられるはずです。

コストはかかりますが、自社内で対策を行って効果がほとんどでないよりは、かかったコストの分より確実に効果を得られるでしょう。

 

まとめ

この記事では、SEO対策に意味がないといわれる理由、意味がないSEO対策とはどのようなものか、結果を出すためにはどうすべきかなどをご説明しました。

SEO対策は、Googleの仕様を正しく理解して対応する必要があります。今まで効果があった対策でも、現在は効果がないものもあり、最新のGoogle仕様を常に理解しておかなければなりません。

SEO対策は、一度やってしまえば終わりではなく、専門知識を持っている人が継続的に対応する必要があります。そのため、自社内で対策するよりは、SEO対策の専門知識と実績を持つ専門会社に依頼するほうが確実でしょう。

 

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