Webサイトの検索順位やコンバージョン率を上げたい場合は、SEOの内部対策が必須です。SEOの内部対策を正しく行えば、クローラーや検索サイト、ユーザーから高い評価を得られるため、自然と検索順位も上がり、売り上げも出てきます。
しかし、SEOの内部対策といっても、「何からしたら良いのかわからない」「対策できているか確認する方法がわからない」という人も多いでしょう。
そこで今回は、SEO内部対策で最低限やるべきことを30項目ピックアップしました。各項目では、概要だけでなく、具体的な対策方法や対策の確認方法まで紹介しています。サイト運営に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
SEO内部対策とは?
SEO内部対策とは、Webサイトの構成や、画像・テキスト・HTMLタグ・リンクなどを整えるSEO対策です。内部対策を定期的に行うことで、よりユーザーが使いやすいサイトに生まれ変わります。検索エンジンのクローラーに、素早くサイト内を巡回してもらえるようになるため、結果的に検索順位の向上が見込めます。
Webサイトの検索順位は、いかにユーザーファーストなサイトを運営できるかで決まるものです。Webサイトを運営していくうえで、SEO内部対策は欠かせない作業といえます。
内部対策を行う目的
内部対策を行う目的は、主に以下の3つです。
- クローラーがWebサイト内を巡回しやすいようにする
- クローラーがWebサイトの情報を正しく理解できるようにする
- ユーザーが使いやすいようにする
検索順位は、検索エンジンのクローラー(ロボット)が星の数ほどあるWebサイトを巡回し、検索ワードやユーザーのニーズに沿ったサイトを順に掲載していくことで決まります。
このとき、サイト内の関連記事が正しくリンクされていなかったり、階層やカテゴリー分けがされていなかったりすると、クローラーはサイト内をスムーズに巡回できなくなります。さらに、画像のalt属性を記述していなかったり、見出しタグを正しく使っていなかったりすると、クローラーはサイト内の情報を正しく読み取れません。
どんなに高品質なWebサイトを作成しても、クローラーの巡回しにくいサイトは検索上位に表示されないので、クローラーからの評価を上げるためにも内部対策が欠かせないのです。
また、クローラーが巡回しやすいサイトを作成したとしても、そのサイトがユーザーにとって価値がなく、使いにくいサイトであれば、検索順位は下がってしまいます。そのため、検索上位を維持し続けるためにも、内部対策を行い、ユーザーファーストなサイトを作り続けていく必要があるのです。
内部対策が重要とされている理由
内部対策が重要とされている理由は、先ほどから述べているとおり、検索上位を維持するためです。
昨今の検索エンジンは、Webサイトの記事数や運営年数、被リンク数といった小手先の技術ではなく、コンテンツの質やユーザビリティの高さをメインに評価をしています。そのため、Webサイトを運営する際は、常にユーザーファーストなサイトになるよう、有益なコンテンツを発信し続ける必要があります。クローラビリティの高いサイト構成を、維持しなければなりません。
検索エンジンは、時にアルゴリズムで検索順位の大変動を起こすこともあります。しかし、内部対策が施されているWebサイトは、検索エンジンからの評価を維持しやすいため、順位変動も起きにくいです。
内部対策は日ごろから自分で対策できるものなので、いざというときに底力を発揮するためにも、意識的に行っていきましょう。
内部対策と外部対策との違い
SEO対策には、内部対策だけでなく、外部対策と呼ばれるものもあります。内部対策と外部対策の違いは、以下のとおりです。
【SEO内部対策と外部対策の違い】
内部対策 | 外部対策 | |
---|---|---|
対策内容 | Webサイトの内部構造を整える | 外部サイトからリンクを獲得したり、SNSでシェアされたりするための対策を行う |
目的 | クローラーが巡回しやすく、ユーザーからも使いやすいサイトを構築し、検索順位を上げる | 外部からの評価を獲得することでWebサイトの価値を高め、検索エンジンに「このサイトは第三者からの需要が高い」と把握させる |
主な対策 | ・内部構造の整理 ・見出しやHTMLタグの見直し ・パンくずリストの設置 ・画像にalt属性を記述する など |
・自社サイトと関連性が高く、質の高い外部サイトに自社のリンクを貼ってもらう(被リンク獲得) ・外部サイトやSNSで自社の情報を拡散してもらう(サイテーション) |
内部対策は、クローラーやユーザーに向けて行う対策なのに対し、外部対策は外部のサイトに評価してもらうための対策といえます。
検索エンジンからの評価を高めて検索順位を上げるためには、第三者からの評価も重要です。外部のサイトやSNSから高い評価を得られると「このサイトは多くのユーザーから重要だと思われている」と判断され、より検索上位に表示されやすくなります。
そのため、SEO対策を行う際は、内部対策だけでなく、外部対策にも力を入れる必要があるのです。
ただし、外部対策は自然発生したものでないと、逆に検索エンジンからペナルティを受けてしまう場合があります。自作自演のリンクや購入して獲得したリンク、質の低いサイトや、自社のWebサイトと関連性の低いサイトから獲得したリンクは、検索順位を下げる要因となりやすいです。
外部からのリンクや評価は、高品質なコンテンツを作り続け、内部対策を定期的に見直していれば自然と発生していくので、不自然な方法で獲得しないようにしましょう。
クロール最適化のための内部対策
検索エンジンのクローラーが巡回しやすいサイトになるための内部対策を、クロール最適化といいます。クロール最適化を促すためには、以下10個の内部対策を行いましょう。
1つずつ解説していきます。
XMLサイトマップを設置する
クローラーがWebサイトを巡回しやすくなるように、XMLサイトマップを設置しましょう。
XMLサイトマップとは、クローラーにWebサイトのページ内容や構造を効率よく伝えるためのファイルです。ファイルに、Webサイト内の全URLや画像・動画などのファイル情報を記載し、サーバーにアップロードすることで、クローラーがサイト内の情報をより素早く正確に巡回できるよう手助けできます。
XMLサイトマップは手打ちすることも可能ですが、コードがとても複雑なので、外部ツールを使用して自動抽出する方法が一般的です。Word PressでWebサイトを作成している場合は、プラグインを追加するだけで簡単に作成できます。Webサイト作成後は、必ずXMLサイトマップを作成しましょう。
XMLサイトマップを送信する方法
XMLサイトマップは、作成後にサーバーへファイルをアップロードするだけではなく、情報を検索エンジンに送信して伝えなければなりません。
XMLサイトマップは「Google Search Console」を活用すると、簡単に情報を送信できます。
- 画面左側にある「インデックス」欄から「サイトマップ」をクリックする
- 画面右側に表示された「新しいサイトマップの追加」へサイトマップのURLを入力し、「送信」をクリックする
- 「サイトマップを送信しました」と表示が出ると成功
Google Search ConsoleにXMLサイトマップを送信すると、クローラーがサイトマップ内を巡回し始めます。
クロールリクエストを行う
新しくコンテンツを作成したり、既存のコンテンツを更新したりした場合は、Google Search Consoleにクロールリクエストを行うことで、クローラーが速く巡回に来てくれます。
Webサイトの変更は、クローラーがサイトを巡回し、情報をインデックスしてからWeb上に反映されます。サイトに何らかの手を加えたあとは、少しでも速く変更内容が反映されるよう、クロールリクエストを行う癖を付けましょう。
- 画面上部のURL入力欄に、変更を加えたページのURLを入力し、ENTERキーを押す
- 「Googleインデックスからデータを取得しています」のアナウンスが消えるまで待つ
- 「URLはGoogleに登録されています」と表示が出ると成功
このとき、「URLはGoogleに登録されています」以外の表示が出た場合は、ページに何らかの問題が起きています。その場合は、すぐ下に表示されている「ガバレッジ」をクリックし、問題点を確認してください。
パンくずリストを設置する
クローラーを効率よく巡回させるために、パンくずリストを設置することも大切です。
パンくずリストとは、現在表示されているページの位置情報を表すものです。設置すると、コンテンツの上部や下部へ以下のように表示されます。
パンくずリストがあると、ユーザーが現在地を把握しやすくなるだけでなく、クローラーもサイト内を巡回しやすくなります。各コンテンツがどのカテゴリーに属しているのかを把握しやすくなるので、必ず設置しましょう。
リンク階層を浅くする
クローラーがサイト内を巡回しやすくなるようにリンク階層を浅くし、各コンテンツへ少ないアクションで到着できるようにすることも大切です。
リンク階層を浅くする方法としては、以下の手段があります。
- グローバルナビゲーションを設置する
グローバルナビゲーションとは、Webサイトの全コンテンツに表示される主要ページへのリンク集です。Webサイトの上部やサイドバーに設置されており、カーソルを合わせると表示される仕組みのものが多いです。 - フッターに主要コンテンツへのサイトマップを設置する
フッターとは、Webサイトの最下部に表示される項目です。フッターは、どのコンテンツを開いても共通の内容が表示されます。そのため、フッターに主要コンテンツへのサイトマップを設置しておけば、どのページを開いていても、ワンクリックで主要コンテンツへアクセスできます。 - サイトマップページを作成する
サイトマップの専用ページを作成すると、トップページ>サイトマップ>目的のコンテンツというように、3回のアクションで目的のページへアクセスできます。グローバルナビゲーションや、フッターへのサイトマップ設置が難しい場合におすすめの方法です。コンテンツ数が多くなるとクローラーも巡回しにくくなりますが、リンク階層を浅くする内部対策を行うことで、クローラーが効率よくサイト内を巡回できます。
内部リンクを最適化する
クローラーが関連性のあるページを効率よく巡回できるよう、内部リンクを最適化することも大切です。
内部リンクとは、同じWebサイト内に設置するリンクのことです。より詳しく解説している記事へリンクを飛ばすときや、関連する記事を紹介するときなどに用いられます。
内部リンクを最適化する方法は、以下のとおりです。
- より詳しく解説している記事や、関連する記事同士でリンクを貼る
- パンくずリストやサイトマップにリンクを設置する
- テキストリンクを設置する際は、「こちら」ではなく、「SEO内部リンク対策でやるべき30項目!」のように、リンク先の内容がわかる文章にする
- クローラーがページ同士を行き来できるよう、内部リンクは基本的に相互リンクで設置する
内部リンクを最適化すると以下のメリットが得られるので、SEO内部対策としては非常に有効です。
- クローラーがサイト内を巡回しやすくなる
- ユーザーの滞在時間や回遊率が高くなる
- 関連性のあるコンテンツが紐付けられることで、検索エンジンからの評価が高くなる
クロール頻度が高いページにリンクを貼る
クロール頻度が高いページに内部リンクを貼ると、リンク先のページへクロールが巡回しやすくなります。
クロール頻度の高いページは、Google Search Consoleの画面左側にある「設定」を選択し、「クロールの統計情報」→「レポートを開く」の順でクリックして確認しましょう。
ただし、クロール頻度の高いページと、リンク先のコンテンツの関連性が低い場合は、内部リンクの設置が逆効果になってしまいます。この場合は、無理に内部リンクを設置しないほうが良いです。
検索対象外にするページへのクロールを拒否する
以下のように、検索結果に表示させる必要のないページや情報量が少ないページは、クロールが巡回すると、かえってサイトの評価を落としてしまうことがあります。
- 下書きのページ
- 「ご注文ありがとうございます」などのサンクスページ
- エラーページ
- 準備中を案内するページ
- 会員限定コンテンツ(少人数しか閲覧しないページ)
- システム上、やむを得ず自動生成されてしまうページ
そのため、検索対象外にしたいページがある場合は、各ページへのクロールを拒否する対策が必要です。
どのキーワードで検索しても、検索結果に表示させたくない場合は「noindex」タグを挿入します。インデックスさせる必要はあっても、クローラーを巡回させる必要のないページには「robots.txt」でクロールを制御します。
noindexタグを挿入する際は、直下に「nofollow」タグを挿入することで無駄なクロールを拒否でき、ほかの重要なページにクロールを促すことが可能です。
<head>
<meta name=”robots” content=”noindex”/>
<meta name=”robots” content=”nofollow”/>
</head>
User-Agent:* Disallow:〇〇 Sitemap:http://〇〇〇.com/sitemap.xml
「Disallow:」のあとは、クロールを拒否したいファイル名や、ルートディレクトリ(ファイル階層の最上位)を入力しましょう。
たとえば、「http://〇〇〇.com/login/」の「/login/」以降に表示されるページをすべてクロール拒否したい場合は、「Disallow:/login/」と記載します。
Word Pressでサイトを作成している場合は、Word Pressの管理画面URL(〇〇〇.com/wp-admin)をDisallow:へ記載し、クロールを拒否する場合が多いです。
また、「Sitemap:」の後ろには、自社サイトのサイトマップURLを記載し、サイトマップにクローラーがアクセスしやすくなる手助けをしましょう。
robots.txtを設定する際は、こちらの記述をtxtファイルへ記述し、サーバーへアップロードします。ただし、Word Pressでサイトを作成している場合は、プラグインから簡単に作成・アップロードが行えるので、プラグインを活用すると良いでしょう。
リンク切れを見つけて修正する
リンク切れは、クローラーの巡回を邪魔するだけでなく、ユーザーにも悪影響を与えます。そのため、ページを削除したりURLを変更したりしたときは、リンク切れを起こしている内部リンクがないか確認しましょう。
リンク切れを見つけた場合は速やかに修正を行い、Google Search Consoleでクロールリクエストを行うのがおすすめです。
ページネーションを設置する
1つのコンテンツを複数のページに分けて表示したい場合は、HTMLのhead部分にページネーションタグを設置しましょう。ページネーションタグを設置することで、分割されたコンテンツが1つのコンテンツであるとクローラーに認知されます。
【1ページ目】
<link rel=”next” href=”https://○○○/page2/”>
【2ページ目】
<link rel=”prev” href=”https://○○○/page/”>
<link rel=”next” href=”https://○○○/page2/”>
【最終ページ】
<link rel=”prev” href=”https://○○○/page/”>
また、ページネーションタグを設置すると、クローラーだけでなく、ユーザーもコンテンツ内を行き来しやすくなるので、内部対策の効果が表れやすいです。
サイトの更新頻度を上げる
更新頻度が高いサイトは、クローラーの巡回率が高くなります。また、検索エンジンは更新されていないサイトよりも、更新頻度が高いサイトを評価する傾向にあるので、SEOの効果を発揮させるためにも、サイトの更新は頻繁に行うべきです。
なかでも、過去記事のリライトは検索順位を上げるための方法として有効なので、積極的に行いましょう。
インデックス最適化のための内部対策
検索エンジンにインデックスされやすくするための内部対策を、インデックス最適化といいます。インデックス最適化を促すためには、以下11の対策を意識的に行いましょう。
それぞれ解説していきます。
質の高いコンテンツを作成する
インデックス最適化を促すためには、質の高いコンテンツを作成することが重要です。
ひと昔前は、コンテンツ量が検索順位を上げる秘策といわれていました。しかし、昨今はコンテンツ量よりも、いかに各コンテンツの質が高いかが重要視されています。そのため、質の低いコンテンツを量産していると、検索エンジンから「このサイトは価値が低い」と評価され、検索順位を落とされてしまうのです。
質の高いコンテンツとは、ユーザーの検索意図を満たせるコンテンツを表します。検索キーワードをもとに、ユーザーはどのような回答を求めているのかを洗い出し、ユーザーの悩みや疑問をすべて解決できるようなコンテンツを作成しましょう。
ページタイトルやh1タグにキーワードを入れて最適化する
コンテンツ内容を正しく把握したうえで、検索サイトにインデックスしてもらうためには、ページタイトルやh1タグにキーワードを入れることが重要です。
たとえば「SEO対策」というキーワードでコンテンツを作成するのであれば、「SEO対策に使える技10選!」のように、キーワードを含めたタイトルを付けてみましょう。
なお、ページタイトルやh1タグのインデックス対策には、キーワードを含めるだけでなく、以下の対策も有効です。
- タイトル文字数は30文字程度にまとめる
- コンテンツの内容がパッと見てわかるよう、簡潔なタイトルにする
- キーワードはなるべくタイトルの先頭に持ってくる
- 検索上位のサイトよりもクリックしたくなるようなタイトルを付ける
見出しタグ(h2以降)の文章構造をわかりやすくする
コンテンツを作成する際は、見出しタグを正しく使い、クローラーに文章構造をわかりやすく伝えましょう。
見出しタグは、h1タグがタイトル、h2が中見出し、h3が小見出し、h4~h6が超小見出しと設定されています。そのため、見出しタグは数字の若い順に設定しなければ、クローラーが文章構造を上手く把握できず、コンテンツの内容を正確に把握できません。
h2以降の見出しダグは、以下のように使い分けましょう。
- h2:記事の目次にあたる部分。ユーザーが知りたい内容を簡潔に記す。
- h3:手順やポイントなど、h2の内容を章で分ける場合に使う。
- h4以降:h3の補足がある場合に使う。
メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプションを設定すると、ユーザーだけでなく、クローラーにもコンテンツの内容を簡潔に伝えられます。そのため、コンテンツを作成する際は、必ずメタディスクリプションも設定しましょう。
メタディスクリプションとは、検索結果画面でタイトルの下に表示される100文字前後の文章です。
メタディスクリプションでコンテンツの内容を簡単に説明しておけば、クローラーやユーザーから、どのようなコンテンツなのかを理解してもらいやすくなります。また、メタディスクリプションにキーワードを入れておけば、ユーザーの目にも留まりやすいので、クリック率の増加も見込めるでしょう。
メタディスクリプションは、head内に以下のタグを挿入することで、設定できます。
※○○の部分に文章を入れてください
ただし、Word Pressでサイトを作成している方は、プラグインをインストールし、指定箇所に文章を書きこむだけでメタディスクリプションの設定が完了するので、プラグインの活用が便利です。
W3Cのガイドラインに沿って正しくコーディングする
検索エンジンにコンテンツの内容を正しくインデックスしてもらうためにはW3Cのガイドラインに沿って、THMLタグを正しく打ち込んだコンテンツを作成する必要があります。
W3Cとは、ユーザビリティの高いWebサイトを作成するために、HTMLやCSSの記述にルールを定めている非営利団体です。W3Cが定めているルールは国際的な基準となっているので、Webサイトを作成する際は、W3Cのガイドラインに沿ってタグの打ち間違いがないかチェックしましょう。
サイト内のタグが正しくコーディングされているかどうかは、W3Cが無料公開している「マークアップ検証サービス」で確認できます。タグを直接入力しても確認できますが、各コンテンツのURLを打ち込むと自動で間違っているタグを表示してくれるので、便利です。
URLを正規化する
以下のように、同じコンテンツにアクセスできるURLが複数ある場合は、URLを正規化しなければなりません。
- http://www.○○○/seo
- http://○○○/seo
- http://www.○○○/index.html
- http://www.○○○/
検索サイトは、結果的に同じコンテンツへアクセスできるURLだとしても、メインURL以外からアクセスできるコンテンツは重複コンテンツと見なし、サイトの評価を下げてしまいます。そのため、自社サイトにこのようなURLがある場合は、全重複ページのhead内に以下のタグを挿入し、どのURLがメインURLなのかをクローラーに示す(URLの正規化)必要があります。
<link rel=”canonical” href=”メインURL“/>
重複ページの1つに、モバイル版の正規コンテンツがある場合は、以下2つのタグを全重複ページのhead内に挿入しましょう。
<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”モバイル版メインURL”>
<link rel=”canonical” href=”メインURL”/>
URLの正規化が正しく行われているかどうかは、Google Search Consoleで、下記手順により確認できます。
- Google Search Console左画面にある「URL検索」をクリックする
- 右画面の検索窓に、URL正規化タグを挿入した重複コンテンツのURLを入力する
- 「ページのインデックス登録」をクリックする
- 「Googleが選択した正規URL」に「調査対象のURL」と表示されていれば成功
ディレクトリの階層をわかりやすくする
ディレクトリの階層をわかりやすく整理すると、クローラーから専門性の高いコンテンツであると認識されやすくなり、サイトの評価が高まります。
ディレクトリ階層とは、Webサイトのトップページから、ツリー式に連なるコンテンツのことです。
ディレクトリ階層を意識せずコンテンツを掲載した場合、クローラーもユーザーも現在地がわからないので、関連記事を見たいと思っても発見できない可能性があります。しかし、ディレクトリ階層を以下のようにわかりやすく整理してコンテンツを掲載していけば、クローラーやユーザーに現在地を伝えやすくなります。ディレクトリごとに関連性の高いコンテンツを集められるので、検索サイトからの評価も高めやすいです。
画像のalt属性を記述する
クローラーは、サイトにアップされている画像の詳細を理解できないので、画像タグ(img)にはalt属性を記述し、その画像が何の画像なのかを知らせる必要があります。そうすることで、クローラーに画像もコンテンツの内容と関連性があることを伝えられ、より専門性の高さをアピールすることが可能です。
また、画像にalt属性を記述すると、画像検索でヒットする確率も上がり、ユーザビリティの高さも向上します。
alt属性を記述する際は、以下ように画像の内容を細かく記述しましょう。
(例)犬と猫の画像にalt属性を記述する場合
<img src=”画像のファイル名” alt=”犬と猫が室内で餌を食べている様子”>
構造化データのマークアップを行う
クローラーは、コンテンツの文字や画像を読み込んで内容を把握しますが、構造化データのマークアップを行うことで、よりコンテンツの内容を正確に把握します。
構造化データのマークアップとは、コンテンツ内に掲載されている記事のタイトルやテキスト、画像、日付情報を、専用のコードを記載してクローラーに伝える方法です。構造化データのマークアップを行うと、クローラーにコンテンツの内容を正しく読み取ってもらえるだけでなく、検索画面で自社サイトをリッチスニペット化できます。
構造化データのマークアップを行う場合は、情報を追加したいページに、以下のように情報を記載したタグを挿入しましょう。
(例)映画「アバター」の紹介ページの場合
<div>
<h1>アバター</h1>
<span>監督: ジェームズ キャメロン (1954 年 8 月 16 日生まれ)</span>
<span>サイエンス フィクション</span>
<a href=”../movies/avatar-theatrical-trailer.html”>予告編</a>
</div>
構造化データのマークアップが正しくできているかどうかは、Googleが提供している「リッチリザルトテスト」を使い、下記手順で確認できます。
- 「リッチリザルトテスト」にアクセスする
- コードを挿入したページのURL、または挿入したコードを入力し、「URLをテスト」または「コードをテスト」ボタンを押す
- 結果を確認する
結果のページで緑のチェックマークが表示されていれば、構造化データのマークアップが正しく行われています。エラーが表示された場合はコードの記述が間違っているので、エラー箇所を修正しましょう。
構造化データのマークアップ方法については、Googleの「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」にて、項目ごとにスタートガイドが用意されていますので、こちらも参考にしてみてください。
重複コンテンツを非公開または削除する
自社サイト内だけでなく、外部サイトとも似通ったコンテンツを掲載している場合、メインコンテンツ以外は重複コンテンツ(コピーコンテンツ)と見なされます。
この場合、重複コンテンツは検索結果に表示されなくなるばかりか、サイト全体の検索順位もペナルティで下げられてしまう可能性があるため、重複コンテンツは速やかに非表示または削除する対応が必要です。
サイト内に重複コンテンツがあるかどうかは、コピーコンテンツチェックツールを使用すると確認できます。ツールを使用すると、Web上に公開されているコンテンツと類似している箇所を一度に確認できるため、対処しやすいです。
万が一、自社サイトがコピーされた場合は、Googleの「著作侵害の報告:ウェブ検索」からコピーサイトの削除申請を行いましょう。Googleがコピーサイトだと判断した場合、報告したコピーサイトは検索画面から削除されます。
外部リンクを獲得する
外部からリンクを獲得すると、検索サイトに「このサイトは第三者からも有益なサイトだと認識されている」と把握されるため、サイトの評価が高くなります。外部リンクを獲得する方法としては、SNSで記事が拡散されたり、専門性のある類似サイトに記事を寄稿したりする方法がおすすめです。
このとき、外部リンクを買い取ったり、相互リンクを結んだりといった、ナチュラルリンクと見なされない外部リンクを獲得すると、ペナルティが与えられます。ペナルティが与えられると、サイト自体が検索結果に浮上しなくなったり、サイト全体の検索順位が大幅に落とされたりしてしまうので、注意をしましょう。
ページエクスペリエンス最適化のための内部対策
ユーザーにとって利便性が高く、快適度の高いWebサイトにするための内部対策を、ページエクスペリエンス最適化といいます。ページエクスペリエンス最適化を促すためには、以下9つの対策を意識的に行いましょう。
1つずつ解説していきます。
ページ表示速度を改善する
Googleの調査によると、ページ表示速度が1秒から3秒に増すと離脱率は32%、5秒に増すと90%、6秒に増すと106%、10秒に増すと123%も増加するとわかっています。そのため、ページの表示速度が遅い場合は、速度を改善させる対策をとりましょう。
Webサイトのページ速度は、Googleから提供されている「Google PageSpeed Insights」で確認する方法がおすすめです。
Google PageSpeed Insightsは、表示速度をチェックしたいコンテンツのURLを入力し、ENTERキーをクリックするだけで、表示速度を0点~100点で表してくれます。60点以下のページは、画像を軽量化したり、AMP対応を行い、モバイルページの表示速度を高速化したりする対策が必要です。
画像の軽量化を行う場合は、画像軽量化ツールを利用しましょう。ツールを利用することで、画像の品質を保ったまま画像の容量を軽量化できます。
また、AMP設定はWord PressでWebサイトを作成している場合、ツールを導入することで簡単に設定できます。Word Pressを使用していない場合は、Googleが公開している「最初のAMPページを作成する」を参考に設定を行いましょう。
モバイルフレンドリーになるように改善する
スマホユーザーが増えてきたことにより、現在はWebサイトがスマホでもデザイン崩れを起こさず表示されることが、重要視されています。そのため、Webサイトを運用している方は、サイトがモバイルフレンドリーになるよう改善しなければなりません。
モバイルフレンドリーとは、スマホでもサイトが閲覧しやすいように、表示を最適化させることです。Webサイトがモバイルフレンドリー化しているかどうかは、Google Search Consoleにログイン後、左画面の「エクスペリエンス」内にある「モバイルユーザビリティ」をクリックするとわかります。
このとき、右画面の「使用不可」へ数字が表示された場合は、数字の数だけモバイルフレンドリー化していないコンテンツがあるため、改善が必要です。具体的な改善点は、すぐ下に表示される「ページがモバイルで利用できない理由」に記載されているので、そちらを参考にしましょう。
SSL化(https化)で接続を保護する
サイトのURLがhttpsではなくhttpから始まるサイトは、第三者からハッキングを受けやすい状態になっているので、SSL化を行い、セキュリティの高いサイトにする必要があります。
SSL化していないサイトは、検索画面に注意マークが表示されるため、ユーザーからのアクセスを獲得しにくいです。また、このように安全性の低いサイトは、検索サイトからも低評価を受けてしまいます。SSL化していない場合は、速やかに使用しているサーバーの管理画面から、SSL化するための手続きを行いましょう。
適切な文字サイズに設定する
文字サイズが小さすぎたり大きすぎたりすると、読みにくさからユーザーが離脱する原因になってしまいます。そのため、Webサイトを作成する際は、文字の大きさを適切なサイズに設定しましょう。
一般的に適切とされている文字サイズは、16ピクセルです。最小でも12ピクセル以上が推奨されているので、参考にしてみてください。
404エラーページを設定する
ユーザーがエラーページにアクセスしても、別のコンテンツへアクセスできるよう、404エラーページを作成し、設定しておきましょう。
404エラーページとは、削除されたコンテンツやURLの入力ミス、リンク切れを起こしたアクセス先などで表示されるエラーページです。
404エラーページを作成・設定していない場合は、デフォルトの画面が表示されるため、ユーザーは別のサイトへ流れてしまう可能性が高くなります。しかし、オリジナルの404エラーページを作成・設定しておけば、ユーザーは別記事へ移動したり、トップページへ戻ったりすることが可能になるため、ユーザー満足度が向上します。
404エラーページは、以下のポイントを意識して作成したものを設定しましょう。
- ほかのコンテンツとデザインをそろえる
- なぜこの画面が表示されたのか明確に記載する
- トップページや別記事へ移動できるリンクを用意しておく
サイト内検索を実装する
ユーザーがWebサイトを回遊しやすいよう、サイト内検索を実装することも重要です。サイト内検索を実装しておけば、ユーザーはキーワードを入力するだけで気になる記事へアクセスできるので、ユーザー満足度が高まります。
Word PressでWebサイトを作成している場合は、テーマに標準装備されているものを利用したり、プラグインをインストールしたりして、サイト内検索を実装してみましょう。そのほかのツールでWebサイトを作成している場合は、下記手順でGoogleが提供しているカスタム検索を導入することにより、サイト内検索を実装できます。
- Googleの「カスタム検索エンジン」にアクセスする
- 新しい検索エンジンを作成し、「作成」ボタンをクリックする
- 表示されたコードをコピーする
- Webサイトのセクション内で、カスタム検索を表示させたい場所へコードを貼り付ける
サイト設計に即したカテゴリー分けを行う
ページエクスペリエンスを最適化するためには、サイト設計に則したカテゴリー分けを意識しましょう。そうすることで、ユーザーは目的のコンテンツにいち早くたどり着け、カテゴリーから関連記事を見つけやすくなります。
たとえば、SEOに特化したWebサイトを作成する場合、「SEO 内部リンク」「SEO パンくずリスト」といったキーワードであれば、「内部対策」のカテゴリーにまとめることが可能です。また、「SEO 被リンク」「SEO サイテーション」といったキーワードは、「外部対策」のカテゴリーでまとめられます。
ユーザーが快適に過ごせるサイトは、検索サイトからの評価も上がりやすいため、カテゴリー分けは丁寧に行いましょう。
トップページを改善する
トップページはユーザーが最初に目にする場所なので、滞在時間を増やすためにも、ユーザーの興味を惹きつけられるデザインで設計することが大切です。
現在、トップページにあまり力を入れていないのであれば、トップページに鮮やかな画像を挿入したり、最新記事やコンバージョン記事を目立つ位置に配置し直したりと、さまざまな改善を行ってみましょう。
なお、ヒートマップというツールを導入すると、ユーザーの導線を色で把握できます。色が濃い場所は、ユーザーがよく閲覧している場所なので、トップページの改善方法がわからない場合はヒートマップを使い、コンバージョンにつながるコンテンツや最新記事を、色が濃い場所に配置し直すと良いでしょう。
FAQページを設定する
FAQページは、ユーザーの疑問点をすぐに解決できる有益なページなので、設定するとページエクスペリエンスの最適化につながります。
また、FAQページは設定するだけでなく、構造化データのマークアップを行っておくと、検索画面のリッチリザルトとして活用される可能性が高いです。リッチリザルトとして活用されると、さらに多くのユーザーをサイトに呼び込めるので、FAQページを設定する際はぜひ対策しておきましょう。
まとめ
SEOの内部対策を正しく行うと、ユーザーやクローラーからサイトに対する評価が高まるため、結果的に検索順位の向上につながります。検索順位が上がるとコンバージョン率も増えるので、「サイトに訪れるユーザー数が少ない」「コンバージョン率が上がらない」とお悩みの方は、まず内部対策を見直してみましょう。