自社サイトの運用を任されたWEB担当者にとって、PV数アップ、売上・成約率アップなどの目標達成は悩みの種かもしれません。具体的な手段がわからないままSEO対策を行っても、期待する効果は得られないでしょう。
そこで今回は、有効なSEO対策を行うためのSEO分析について解説します。具体的な方法や手順、おすすめツールも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
方法や手順がわかれば、具体的な施策を打ち出しやすくなり、ロジカルなSEO対策を実行できるでしょう。
目次
SEO分析とは
SEO分析とは、EO対策(検索エンジン最適化)を軸に、運営サイトの分析を行うことです。S分析の結果、中長期的な目標と現状にギャップがあれば、なんらかの施策を実行して改善します。
たとえば、自社コンテンツのトラフィックや被リンク獲得数、コンテンツの内容などの分析です。競合コンテンツと何が違うのか、上位表示のために何ができるのかを洗い出すことで、実行すべき施策が見えてくるでしょう。
WEBサイトの運用目的は企業ごとに異なりますが、運用する以上なんらかの目標は必要です。その目標達成に向けて具体的な行動を起こすために、SEO分析は欠かせない作業といえます。
SEO分析のメリットと必要性
次項では、SEO分析のメリットと必要性について解説します。闇雲なSEO対策は効率が悪く、期待する効果を得られないかもしれません。
無駄なリソースを割かないためにも、SEO分析の重要性を理解して、優先順位を高めましょう。
SEO分析のメリット
SEO分析のメリットは、次のとおりです。
- 自社サイトの欠点を把握できる
- 売上アップや規定の流入数到達など、目標達成に向けた施策が具体化される
- 新たな施策の有用性を証明できる
SEO分析は、自社・競合サイトを比較しつつ、自社サイトに不足する要素をピックアップできます。そして、その不足を補うための施策は、目標到達に向けた足掛かりとなるため、将来的には自社の利益につながるでしょう。
また、新たな施策が成功した場合、次回以降のマニュアルとしても活用できます。実行・検証を繰り返すことで有効な施策を割り出せるほか、SEO対策への余計なリソース削減にもつながるでしょう。
SEO分析の必要性
SEO分析は、自社サイトの目標達成に欠かせない作業です。たとえば、外部対策(被リンク獲得など)が不足しているにもかかわらず、コンテンツのボリュームや内容の改善に注力しても、効果的なSEO対策にはつながりません。
SEO分析は、競合サイトとの比較や特定キーワードの検索結果、ドメイン評価などのあらゆる指標から、自社サイトに欠けている要素を見つけ出す作業です。有効な施策を見つけ、目標達成につなげるために、SEO分析は必要です。
SEO分析のやり方
SEO分析のやり方について、順を追って解説します。ただし、SEO分析には正解がありません。自社サイトの内容や運用方法などにより、具体的な方法は異なります。
あくまでも一般的な方法として、SEO分析を始める際の参考にしてみてください。
①目標を立てる
自社サイトの中長期的な目標を立てることで、現状とのギャップを把握できるほか、今後の施策を具体化させやすくなります。目標を立てる際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 売上や成約など、具体的な数値で最終目標を設定する
- 最終目標から逆算して、中期的な目標を設定する(1ヶ月あたり○PV、○件の資料請求など)
- 中期目標を細分化する(検索やSNSによる流入数、新規・リピート訪問者数など)
段階的かつ細分化された目標設定を行うことで、上位表示を狙うべきキーワードや内部リンクの組み立て方も具体化されます。さらに、分析作業を行う際、問題のある目標設定も把握しやすくなるでしょう。
②自社サイトを分析する
自社サイトの分析を行い、どのキーワード・ページに対策を講じるべきか検討しましょう。具体的には、以下のポイントに絞って分析します。
- 各ページで上位表示を狙うキーワード
- 上位表示を狙うキーワードの検索順位
- 自社コンテンツがどのキーワードで検索されているか
上記の分析の結果、すでに上位表示されていれば対策の必要はありません。しかし、狙ったキーワードで上位表示できていない、もしくは想定外のキーワード・ページで上位表示している場合、コンテンツのメンテナンスが必要です。
タイトルや見出しの改修、構成の見直しなども含め、対策内容を検討しましょう。重要なのは、現状を把握して、どこに課題・問題があるのかを突き止めることです。
③自社サイトと競合サイトを比較して調査する
現状把握ができた後は、自社サイトと競合サイトの比較を行い、自社サイトの改善点を洗い出しましょう。コンテンツの弱点(構成やキーワードの選定など)を見つけるだけでは、競合サイトのコンテンツには勝てません。
以下のポイントから、競合サイトにあって、自社サイトにないものを見つけましょう。
- コンテンツ内容や対象キーワード
- サイトの設計(カテゴリの設定方法やトップページのデザインなど)
- 被リンクの獲得数や参照ドメイン数
コンテンツ内容やサイト設計を比較することで、コンテンツとユーザーのマッチング度、ユーザビリティの違いなどを把握できます。写真・図解や一次情報の数、文章構成など、細かい視点で比較を行い、自社サイトが満たせていないユーザーニーズを見つけましょう。
一方、コンテンツ・サイト設計に問題がなければ、被リンク・参照ドメインに違いがあるかもしれません。被リンク・参照ドメインの数はもちろん、自然な被リンクの有無などをチェックしてみましょう。
内部・外部対策については「➄SEO対策を行う」で詳しく解説します。
④課題を洗い出して、方向性や施策方法を考える
自社サイトの分析・比較結果をもとに課題を洗い出し、方向性・施策方法の検討を始めましょう。具体的には、以下の流れで検討します。
- 対象となるページの現状を整理する(検索順位や競合サイトとの比較結果など)
- なぜ上位表示できていないのか仮説を立てる
- 仮説をもとに方向性・施策を検討する
方向性・施策の検討は、現状把握が正確にできていなければ成立しません。ページ・キーワードごとに分析や競合サイトとの比較を行い、課題の洗い出しを徹底して行いましょう。
➄SEO対策を行う
方向性・施策が定まれば、SEO対策を実行に移しましょう。SEO対策は、主に内部・外部対策とコンテンツ制作の3種類があります。
次項では、それぞれの方法やポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
SEO対策①:内部対策
内部対策では、自社サイトのコンテンツに対して施策を実行します。内部対策の目的は、検索エンジンのクローラー(ネット上を巡回・情報収集するロボット)に自社サイト・コンテンツを見つけてもらい、評価してもらうことです。
内部対策の具体例を見ていきましょう。
- パンくずリストの設置:サイト階層における現在地を把握する
- サイトの階層構造を最適化:トップページ→カテゴリ→各ページのようにシンプルな階層構造を作る
- XMLサイトマップを作成:クローラー向けのサイトマップ
- URLの正規化:URLを簡潔かつコンテンツに関連した内容で構成する
- robots.txtを活用:低品質なコンテンツや広告ページなどに対し、クローラーが巡回できないよう制限する
上記のような内部対策を講じることで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、検索エンジンからの適切な評価に期待できます。
SEO対策②:外部対策
外部対策とは、外部サイトにより、自社サイトの評価を高めてもらうSEO対策の方法です。Googleの検索エンジンでは、獲得した被リンクも参考に、コンテンツの価値が判断されます。
ただし、自然と発生した被リンク(ナチュラルリンク)でなければ評価を得にくいため、ユーザーから共有されやすいページ・コンテンツを制作することが重要です。外部対策の具体例を見ていきましょう。
- 独自調査の結果やレポートなど、オリジナリティのあるコンテンツを制作
- 資料やテンプレート、マニュアルの提供
- PR用コンテンツを制作
- SNSを活用(広告やキャンペーン、動画コンテンツの発信など)
外部対策では、被リンクの獲得が肝です。被リンクを獲得するには、ユーザーに「ほかの人にも共有したい」「価値のある情報」と認識してもらう必要があります。そのため、独自で調査した結果や表・グラフなどのテンプレートなど、オリジナルかつ価値のある情報発信を意識しましょう。
SEO対策③:コンテンツ制作
Googleの検索エンジンは、ユーザーファーストであることを重要視しているため、ユーザーニーズを満たすコンテンツ制作により、上位表示の可能性を高められます。ユーザーファーストの具体例を見ていきましょう。
- ターゲットユーザーが求める情報(問いに対する答え)を提供する
- 1つのページでユーザーの悩みや課題を解決する
- 画像やグラフを適宜使用して、わかりやすさを重視する
- 監修者をつけて、コンテンツの信頼性を高める
- 1次情報を盛り込む(独自調査や著者の経験など)
- ページの読み込み速度を高める
- スマートフォンやタブレット端末でも読み込めるページにする
ユーザーにとって有益な情報であるか、理解しやすい表現を使っているかなど、細部までこだわってコンテンツ制作を行うことで、検索エンジンの評価アップにつながります。
⑥効果検証を行う
施策の実行後は効果検証を行い、有効な課題解決方法を見つけましょう。「④課題を洗い出して、方向性や施策方法を考える」で解説したとおり、現状に対する課題はあくまでも仮説であり、根本的な原因とは限りません。
仮説が間違っている可能性もあるため、施策を実行し、どのくらいの効果が得られたのかを確認する必要があります。その結果、期待する効果を得られていない場合は、仮説の見直しを行います。
このように、「仮説→方向性・施策の立案→実行」の流れを繰り返すことで、有効な解決策を見出すことにつながるのです。自社サイトに合うSEO対策を最適化し、売上・成約アップや○件ダウンロードなど、最終目標を達成しましょう。
【内部対策】SEO分析におすすめのツール
内部対策におすすめのSEO分析ツールを5つご紹介します。
Google Analytics
Google Analyticsは、Googleから提供される無料の分析ツールです。WEBサイトに流入したユーザーを対象に、訪問者数や属性などを分析できます。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 無料 |
主な機能・特徴 | ・トラフィック流入数を確認 ・コンバージョン率の確認 ・ユーザーの属性や行動の確認 ・ユーザーの行動予測 |
連携可能なツール | ・Google 広告 ・Google Cloud ・Google Search Console ・ディスプレイ&ビデオ 360 ・検索広告 360 |
Google Analyticsでは、ページ別の訪問者数や離脱率、滞在時間などを確認できます。たとえば、初回にアクセスしたページで離脱されている場合、商品・サービスの購入ページに到達されていないため、コンテンツの内容や内部リンクの構成にミスがあると判断できるでしょう。
また、ユーザーの居住地域や年齢なども確認できるので、ターゲットユーザーに適切なアプローチができているかも確認できます。
- 直観的でわかりやすい操作性
- ほかのGoogle提供のツールと連携できる
- どれだけ利用しても無料
パスカル
パスカルは、検索上位に表示される競合サイトを分析し、上位表示に必要な要素を視覚的にわかりやすく提示してくれる分析ツールです。上位表示の傾向も示してもらえるため、競合分析の効率化を図れるでしょう。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 55,000円/月~ ※契約プランにより異なる |
主な機能・特徴 | ・競合分析による上位表示の傾向把握 ・SEO対策に向けた改善レポート提示 ・ドメインの制限なしで使える |
連携可能なツール | Google Search Console |
※料金は税込み
パスカルでは、上位50位までの競合サイトを分析し、上位表示の傾向をレポートとして提示してもらえます。自社サイトにおける改善点を見つけやすく、方向性・施策を打ち出すまでの手間・時間の短縮につながるでしょう。
また、ドメイン制限がないため、複数の運営サイトを登録して分析可能です。同時ログイン・同時使用も可能なので、チーム内での分析作業を同時並行的に行えるでしょう。
- 初回の4日間は無料体験
- 分析結果や改善点は、わかりやすいグラフ・ドット絵などで提示してもらえる
- 月額60,000円以上のプランであれば、SEO対策の個別レッスンが受けられる
Lumar(旧:DeepCrawl)
Lumarは、内部対策に特化した分析用ツールです。250以上ある独自の指標から、自社サイト内の改善点を把握できるほか、定期的なクロールでトラフィックの減少を通知してもらえます。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | サイト規模・要望による |
主な機能・特徴 | ・独自指標による課題の発見 ・JavaScriptを使用したサイトもチェック可能 ・SEO対策の状況をスコア表示 ・問題発生時は連絡用ツールで通知 |
連携可能なツール | ・チャットワーク ・Slack ・JIRA |
※料金は税込み
Lumarでは、コンテンツ内容の薄いページや重複コンテンツなどを発見・分析してもらえます。手作業で行う分析作業を代行してもらえるため、SEO対策にかける手間・時間の削減につながるでしょう。
また、自社サイトを常にモニタリング可能で、順位変動・トラフィック減少などの問題があれば通知されます。SEO分析の作業効率化や、迅速な対応力に長けた分析ツールといえるでしょう。
- コンテンツ内容の分析まで行ってもらえる
- 問題点はレポートで一覧表示される
- 分析範囲(サブドメインやサブディレクトリなど)は細かく設定可能
アナトミー
アナトミーは、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを連携し、統合したデータをもとに分析できるツールです。理解しやすい形式で分析結果を出力してもらえるため、初心者でも扱いやすいツールといえるでしょう。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 33,000円/年~ ※無料版あり |
主な機能・特徴 | ・ほかの分析ツールのデータを統合 ・サイト状況を5つの指標でグラフ化 ・重要なページは定期的にモニタリング ・特定キーワードの順位や評価をチェック ・集約したデータから特定のページを深掘り分析 |
連携可能なツール | ・Google Analytics ・Google Search Console |
※料金は税込み
アナトミーでは、各種ツールから統合したデータをもとに、コンバージョンやPV、検索エンジンからの流入数など、指標別にグラフ化してもらえます。自社サイトの状況を視覚的に把握できるため、効率的なSEO分析が可能です。
また、特定のキーワードに対し、検索順位やクリック数などを評価する機能もあります。新たな施策を実行した際、効果検証が手軽に行えるでしょう。
- 複雑なデータをシンプルなグラフにまとめて表示
- ドメイン全体のキーワードを評価
- 無料プランでも、状況把握に必要な機能を利用できる(データのグラフ化やモニタリングなど)
Lighthouse
Lighthouseは、Google提供のchrome拡張機能で、自社サイトの品質を評価できます。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 無料 |
主な機能・特徴 | ・WEBサイトのパフォーマンスを独自の指標で評価 ・WEBサイトの安全性を確認 ・どのユーザーでも利用できるサイトか確認 ・SEOの観点からサイトが最適化されているか確認 |
連携可能なツール | ‐ |
Lighthouseでは、以下4つの指標で自社サイトを評価してもらえます。
- パフォーマンス
- ユーザー補助
- おすすめの方法(サイト安全性)
- SEO
ユーザーファーストなWEBサイトを構築できているか評価され、90点以上が合格点です。改善点と併せて提示されるため、自社サイトの現状把握に効果を発揮するでしょう。
- 誰でも無料で利用できる
- 施策を実行後、効果検証にも利用できる
【外部対策】SEO分析におすすめのツール
外部対策に関するSEO分析のおすすめツールを3種ご紹介します。
Ahrefs
Ahrefsは、自社・競合サイトの被リンクを分析できるツールです。上位表示されるコンテンツや想定される流入キーワード、SNSの反応などのチェックもできます。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 19,900円/月~ ※契約プランにより異なる |
主な機能・特徴 | ・競合サイトの被リンク分析 ・自社と競合サイトの順位変動を確認 ・新規コンテンツで注力すべきキーワードがわかる ・悪質な被リンクを見つけられる |
連携可能なツール | ‐ |
Ahrefsでは、URLを入力するだけで、競合サイトの被リンク状況を確認できます。流入キーワードも確認できるため、自社サイトにない強みを把握できるでしょう。
また、話題性の高いコンテンツや、特定キーワードの検索ボリュームなどのデータも出力されるので、SEO対策にも効果を発揮します。
- 競合サイトの分析に必要な機能がそろっている(被リンクや上位コンテンツの確認など)
- SNSも併せた分析が行える
- API対応なので、自社開発のソフトウェアにも組み込める
Majestic
Majesticは、自社・競合サイトの被リンクの品質・量をスコア表示してくれる分析ツールです。URLを入力するだけで結果が出力されるため、初心者も扱いやすいツールといえるでしょう。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 7,120円/月~ ※プランにより異なる ※米ドルを日本円に換算した金額(2024年8月時点) |
主な機能・特徴 | ・被リンクの品質を独自の指標でスコア化 ・被リンクの量を影響力も含めてスコアに反映 |
連携可能なツール | ・Lumar |
※消費税の取り扱いは不明
Majesticでは、自社・競合の被リンクの品質が独自の指標でスコア化されます。指定するドメイン全体の被リンク状況だけでなく、どのカテゴリから被リンクを得ているかなどの確認も可能です。
「現状の施策(外部対策)が有効に働いているか」「なぜ競合サイトの方が上位表示されるのか」など、根本的な現状・課題の分析に効果を発揮するでしょう。
- 被リンクに関するあらゆる指標で分析してくれる
- 自社サイトが検索エンジンからどのような評価を受けているのかを把握できる
Semrush
Semrushは、被リンクの分析・診断をはじめ、オーガニック検索分析やキーワード調査など、網羅的な分析が可能なツールです。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 22,370円/月~ ※プランにより異なる ※米ドルを日本円に換算した金額(2024年8月時点) |
主な機能・特徴 | ・被リンクの変動や権威性を確認 ・有害な被リンクの発見と削除 ・特定キーワードの順位計測 ・特定キーワードの順位や競合サイトの調査 |
連携可能なツール | ・Google各種ツール (Search ConsoleやAnalyticsなど) ・FacebookやXなどのSNS |
※料金は税込み
Analyticsでは、競合の被リンクをURL単位で調査できます。どのような被リンクを獲得しているのか、品質や獲得機会の調査も可能です。
また、Googleの各種ツールと連携することで、獲得した被リンクのうち、有用なドメインを有害判定から除外できます。被リンク分析の精度をアップできるツールです。
- 外部対策だけでなく、コンテンツ制作向けの機能も搭載
- 被リンク調査では、新規獲得や喪失などフィルタをかけて絞り込める
- 自社と競合を並べて、被リンクの獲得状況を比較できる
【コンテンツ制作】SEO分析におすすめのツール
コンテンツ制作向けのSEO分析のおすすめツールを5つご紹介します。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Googleが提供する無料の調査ツールです。本来は広告出稿の際、適切なキーワードを選定するツールですが、コンテンツ制作におけるキーワード選定にも活用できます。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 無料 |
主な機能・特徴 | ・指定キーワードの検索ボリュームや推移の調査 ・指定キーワードの競合性を確認 ・自社サイトに関連するキーワードの調査 |
連携可能なツール | ・Google Search Console ・Google Analytics |
※料金は税込み
キーワードプランナーでは、特定のキーワードを入力するだけで、関連するキーワードの一覧が表示されます。さらに、月間の平均検索ボリュームや競合性(低~高)も表示されるため、コンテンツ制作に向けたキーワードの選定が可能です。
ただし、利用するにはGoogle広告アカウントが必要なので、注意してください。
- 誰でも無料で利用できる
- URLもしくはキーワードを入力することで、関連するキーワードと検索ボリューム・競合性を調査できる
Keyword Tool
Keyword Toolは、指定したキーワードに対し、関連するキーワードを一覧表示してくれる調査ツールです。Google検索だけでなく、YouTubeやXなど、各プラットフォームでのキーワード調査もできます。
【特徴】
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 10,000円/月~ ※契約プランにより異なる ※米ドルを日本円に換算した金額(2024年8月時点) |
主な機能・特徴 | ・関連キーワードを調査 ・検索ボリュームや競合性なども表示される |
連携可能なツール | ‐ |
※消費税の取り扱いは不明
Keyword Toolでは、検索窓にキーワードを入力するだけで、最大750個の関連キーワードが出力されます。検索ボリュームや競合性、検索の傾向なども表示されるため、キーワード選定に活用できます。
ただし、無料版では関連キーワードが出力されるだけなので、詳細な調査には有料版への契約が必要です。
- 7日間の無料トライアルが利用できる
- YouTubeやX、Instagramなどでの検索傾向も調査できる
Keywordmap
Keywordmapは、AI(ChatGPT-4 Turbo)を活用したコンテンツ制作&調査ツールです。ユーザーニーズを満たす構成案・ライティングを提案してもらえるため、コンテンツ制作にかける手間やコストを削減できるでしょう。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 要望・カスタマイズによる ※小規模~大規模まで対応 |
主な機能・特徴 | ・AIによる記事構成案の提示 ・AIによる自動ライティング ・目標に対する現状の効果測定 ・競合サイトの順位や検索傾向などの分析 ・ユーザーニーズに準じたキーワード調査 |
連携可能なツール | ・Googleドキュメント ・Google Search Console ・Google Analytics |
Keywordmapの特徴は、AIを活用した自動ライティングと構成案の生成です。ユーザーの検索意図も組み込んだコンテンツ制作を任せられるほか、クオリティを判定するスコアリング機能も搭載されています。
さらに、コンテンツの情報網羅度をチェックする機能により、情報の抜け漏れも防止できます。コンテンツ制作の効率化はもちろん、精度向上にも期待できるでしょう。
- 競合分析~ライティング制作まで対応する
- 効果測定機能により、現状の施策が成功しているか検証できる
- 勉強会やトレーニングなど、カスタマーサポートも充実
Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワード調査や自社サイトのパフォーマンス確認など、コンテンツ制作にかかる機能を搭載したツールです。関連キーワード別に、検索ボリューム・SEO難易度なども提示されるため、コンテンツ制作をサポートしてもらえます。
【特徴】
項目 | 内容 |
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料金 | 2,999/月~ ※契約プランにより異なる |
主な機能・特徴 | ・キーワード調査(候補の出力) ・自社サイトのページパフォーマンス確認 ・ページ別の検索順位や検索ボリュームの調査 ・流入キーワードや被リンク数の調査 |
連携可能なツール | ‐ |
※消費税の取り扱いは不明
Ubersuggestでは、特定のキーワードを入力すると、関連キーワードが一覧表示され、検索ボリューム・SEO難易度などが提示されます。CSVによる出力も可能なので、コンテンツ制作の際は、見込みのあるキーワードをピックアップできるでしょう。
また、自社サイトにおけるキーワード別の検索順位や被リンクの数、最適化すべきSEO上の問題なども調査できます。SEO対策における課題・問題の発見も可能なので、SEO分析の効率化も図れるでしょう。
- SEO難易度をもとに、キーワードの候補を調査できる
- 検索ボリュームの推移を確認できるため、季節別に狙うべきキーワードを調査できる
- SNSでのシェアや被リンク数の多いコンテンツを調査できるため、ニーズの高いコンテンツ候補がわかる
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleから提供される無料の分析・調査ツールです。自社サイトの検索順位はもちろん、流入のあるキーワードや被リンクの数なども調査できます。
【特徴】
項目 | 内容 |
---|---|
料金 | 無料 |
主な機能・特徴 | ・ページやキーワード別の検索順位を調査 ・どのキーワードで流入があるか確認 ・サイト上の問題を検出(実装エラーなど) ・リンク状況を確認 |
連携可能なツール | ・Google Analytics |
Google Search Consoleでは、自社サイトのページ別に検索順位や表示回数、クリック率などを調査できます。さらに、ページ別に流入の多いキーワードも調査できるため、選定したキーワードが適切だったか判別可能です。
また、Google Search Consoleから、クロールのリクエストもできます。コンテンツの新規作成やURL変更があれば、速やかにクロールを促せるでしょう。
- どれだけ利用しても無料
- 自社サイトの状況を調査できる
- キーワード別の調査により、選定すべきキーワードが見えてくる
まとめ
SEO対策は、必ずしも正解があるわけではありません。自社サイト・競合サイトを調査・分析し、課題や問題を発見・改善することで、目標達成に向けて動き出せます。
SEO分析は、より有効なSEO対策の手段を見つけるために行う作業です。内部・外部対策やコンテンツ制作など、あらゆる視点から方向性・施策を打ち出し、自社サイトにとって有効な手段を見つけましょう。