学生の時と違って社会人になると仕事をする時間が一日の大半を占めるので、勉強の時間を取ることが難しくなります。
しかし仕事が忙しい毎日の中でも、生活のサイクルを変えることなどで効率的に勉強時間をつくり出すことができます。
起床の時間を早くすることで勉強の時間をつくることや通勤の時間に勉強することはすぐに実行できることです。起床時間を早くすることや通勤の時間を利用することはほとんど毎日のことなので、大きな積み重ねになります。
社会人の勉強時間
社会人になると仕事をする時間がメインになりますので、勉強をする時間は仕事をしている時間以外になります。通常の日は出勤の前の朝の時間や帰宅後の就寝までの時間を最も長い勉強の時間にすることができます。
毎日の通勤時間が長い場合は、通勤時間が絶好の勉強の機会になります。多くの人は片道1時間半以内の通勤時間になると考えられますが、片道が2時間以上の人の場合はかなりの時間を勉強に費やすことができます。
休日となる土日や祭日は、一日のほとんどを勉強時間に費やすことができるチャンスです。
休日は普段の仕事の疲れを癒すことも大切ですが、平日には不可能なまとまった時間を取れますので勉強時間として有効に活用することが大事になります。
勤務時間の休憩時間に勉強することもできます。仕事の内容にもよりますが、休憩時間に勉強することで気分転換になり仕事がはかどる場合もあります。
特に休憩時間でも昼食を兼ねた昼の休憩は通常長いので、十分な勉強時間を取ることができます。
社会人の勉強のモチベーション
勉強は学生時代にすることで社会人になったら仕事に打ち込むことが大事だという考えは一理あります。
しかし真面目に仕事に打ち込んでも、仕事を補完する勉強をしなければ仕事の質を維持することは難しく質が低下していくことも考えられます。
各分野の仕事は日進月歩で内容が変わっている場合が多く、有能な担当者として質の高い仕事をするには勉強が必須になります。仕事の背景となる世の中の状況の変化や法律の改変なども起こります。
担当者から管理職に昇進する場合はマネジメントの勉強をしなければ管理の仕事を遂行することが難しくなります。
上司や部下に接する方法も担当者の時とは異なり、接し方などを間違えると取り返しのつかない失敗をすることになります。
担当者としての専門的な勉強やマネジメントの勉強はそのまま実際の仕事に活用できることになります。更に勉強により仕事の質が向上することは昇給や昇進につながる可能性がありますので、勉強の大きなモチベーションになると思われます。
勉強をする場所
社会人が勉強をする場所は自宅の他、会社の中も考えられます。その他に車の中や電車の中、喫茶店なども勉強をする場所として相応しいと思います。最も集中できる場所は図書館で、勉強に集中したい時は図書館が適しています。
自宅はくつろぐことができる場所であり、勉強する場所としても最適です。しかし勉強以外に目移りするテレビや本などもありますので、早朝や深夜の静かな時間帯を利用して勉強をすることがおすすめです。
会社では昼休みや勤務の前後に勉強をする時間がありますが、時間を長く取れませんので短い時間の勉強が適しています。
車や電車の中、喫茶店などもあまり長い時間の勉強には不向きなので、比較的短時間の勉強をする時に活用することが効果的です。
本格的に勉強するには図書館が向いています。本来が静かに読書をする施設であり、じっくり勉強するには最も適した場所と言えます。
その上あらゆる分野の書籍が揃っていますので、すぐに勉強したい書籍が手に取れる便利さがあります。
勉強をする分野
社会人が勉強をする分野は、仕事にかかわることを中心に幅広い内容になります。仕事にかかわる勉強は法律や経営など専門的な内容が中心になり、資格を取得すれば昇進や転職などに有利なものもあります。
担当している仕事に関係する資格を取得することは、担当していることで分かりやすいこととすぐに実務に活かすことができるので、非常に効率的な勉強になると考えられます。
経理を担当している場合は、簿記の資格を取得する勉強が実務に役立ちます。
英会話などが必要な仕事でも、語学の資格を取得するには絶好の環境と思われます。英検でもTOEICでもビジネスのレベルがありますので、そのレベル以上になれば実務で活用することもできて、転職などではアピールポイントになります。
仕事でもマネジメントを行う場面の勉強は、経営学や経済学だけでなく政治や哲学、文学など幅広い分野になります。
昇進して統括する部門が広がる場合や他社のトップマネジメントの人と交流する時などに必要になります。
社会人の勉強方法
社会人の勉強は勤務をしながら行う点で学生時代の勉強と違いますが、社会人でも工夫をすれば勉強をする時間はつくれます。
自宅の早朝や深夜、会社の休憩時間、通勤の時間などを勉強の時間にすることができます。担当職務の遂行のため専門的な勉強をすることや資格を取ることの他、マネジメントを行うために幅広い勉強をすることも必要になります。
仕事を補完する勉強やマネジメントを行うための勉強をすることで社会人としても成長すると考えられます。