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2023.07.10 

画像はSEOに影響している?上位表示につながる効果的な画像選びのポイント

画像はSEOに影響している?上位表示につながる効果的な画像選びのポイント

Webページやオウンドメディアのコンテンツを作成するにあたって、画像の使用は欠かせないものです。デザイン性やテンポを考慮して画像を掲載したサイトは魅力的になり、人を惹きつけます。

逆にテキストだらけの記事やサイトは訪問したユーザーに対する抵抗感の原因になり、完読率の低下や離脱スピードの上昇につながってしまいます。

それでは、サイトやコンテンツページのSEOを意識した際に、画像はどのようなものを選び、またどう最適化すればいいのでしょうか?

当コラムでは、コンテンツ作成における画像利用の押さえておきたいポイントをまとめています。どれも少し意識するだけで簡単に改善できるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

画像はSEOに影響がある

パソコンとスマホを見る女性
結論から伝えますと、画像選びはSEOに影響があります。画像は魅力的なコンテンツを作る上で欠かせない要素です。画像一枚がSEOへ直接的に影響を与えるわけではありませんが、画像の入れ方や内容を丁寧にこだわることで、全体的な記事の完成度やページ評価は大きく変わってきます。

画像が使用されておらず、ページのほとんどがテキストで構成されているページは、ユーザビリティが考慮されているとはいえません。文章の内容がどれだけ質の高いものになっていたとしても、読みにくさゆえに多くのユーザーが離脱するため、検索エンジンから下されるページ評価は低いものとなる可能性が高いです。

対して、画像を適切かつ丁寧に挿入しているページは可読性が高いため、多くのユーザーが集まるようになります。ユーザーのアクセスが増えれば、検索エンジンのページ評価も高まって上位表示が狙いやすくなります。

 

画像SEOとは?

画像SEOとは、Googleの画像検索に対する最適化のことを指します。最近では画像について注目が高まりつつあり、画像検索を通して情報を得ようとするユーザーも多々存在します。したがって、通常の検索結果だけでなく、画像検索で上位に表示されるための対策も今後必要となってくるかもしれません。

 

SEOに効果的な画像選びのポイント

デスクの上に置かれたパソコンやいろいろな写真
訪問し、コンテンツを読んでくれたユーザーに魅力的だと感じてもらうには、まず読みやすいコンテンツを作成することが大切です。

読みやすいコンテンツを作成するためには、内容に沿った画像の選別や活用が欠かせません。ここでは、それらを行う上で重要視すべきポイントを解説していきます。

 

コラム内容と関係のある画像を選ぶ

コンテンツ内容に関連していたり、理解を深める上で役に立ったりする画像を選ぶことがまず大切です。

無関係の画像がコンテンツの途中で突然挿し込まれてしまうと、「この画像が貼られている意図は何なのだろう」と考えてしまい、肝心の内容が頭に入らなくなってしまう恐れがあるからです。

以下の内容に沿った画像を選ぶように心がけましょう。

  • コンテンツ内容やサイトの方向性に合っている
  • 読み手が混乱せず、気持ちよく完読できるサポートをしてくれる
  • コンテンツ内容を分かりやすくしてくれる

 

オリジナル画像を使用するのが理想

コンテンツの中で使用する画像は、できればフリー素材ではなくオリジナル画像を利用するのがおすすめです。その理由は、Googleが良質と考えるサイトの基準にあります。

Googleでは、オリジナリティのあるサイトを良質であると判断します。テキストだけでなく画像にも独自性があれば、オリジナリティに溢れたいいサイトであると認めてもらえる可能性が高いです。さらに、ユーザーが長く滞在してくれやすいという点も理由のひとつです。

例えばよく見るようなフリー素材ばかりを使用していると、「個性に欠けていて面白味がない」「あまり手が込んでいない」と感じられてしまう可能性があります。しかし以下のようなオリジナリティの溢れる画像を使用していれば、ユーザーの印象が大きく変わります。

  • 個性的なイラスト
  • 文章を分かりやすく補足する図解
  • ほかのサイトでは見られない、オリジナルの写真

「このサイトには、ほかのサイトにはないイラストや写真がある」と認識されれば、多くのユーザーが楽しんでくれます。そのサイト独自のイラストや写真を見るために、今後も定期的にサイトを開いてくれるようになるかもしれません。

また、文章の理解を促す図解があれば、テキストのみの説明に比べて格段に分かりやすくなります。「ほかのサイトでは理解できなかったことが図を通して理解できるようになった」と感じてもらえれば、ファンになってもらえる確率が高まります。

お金やビジネス関連など、文だけでは理解してもらいにくい分野においては特に有効です。

 

フリー画像サイトを活用するのもおすすめ

フリー画像サイトとは、無料で使用できる画像を配布しているサイトのことを指します。

フリー画像サイトのメリットは、自由に画像を使える点です。通常のサイトに掲載されている画像の多くは著作権があるため、勝手に使用することは禁じられています。しかしフリー画像サイトの素材であれば、規約の範囲内で原則自由に利用することが可能です。

「サイトのテーマにマッチする画像を持っていない」「イラストを描いたり写真を撮ったりする技術がない」という場合でも、フリー画像サイトの素材を用いれば、簡単にサイトをより良いものにできます。

注意すべきなのは、フリー素材だからといって必ずしも自由に使えるわけではないという点です。ほとんどのフリー画像サイトには、利用規約が存在します。規約の例としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • ひとつのコンテンツで20点以上の素材を使用する際は有償となる
  • 画像を使った商品を作るのは禁止
  • 公序良俗に反するコンテンツへの使用は禁止
  • 素材の再配布は禁止
  • 商標登録するのは禁止

サイトによっても規約は異なるため、詳しくは使用したいサイトのページをご確認ください。上記のような規約を破ると、フリー素材サイトとトラブルになる可能性があります。安全に画像を使用できるよう、サイトごとの利用規約については必ずチェックするようにしましょう。

 

SEOに効果的な画像の活用方法

パソコンを見ながら作業をする男女
以下のポイントを意識することで、画像がSEOに対し効果的に働きやすくなります。

SEOに効果的な画像の活用方法

Googleのクローラーは年々画像読み取りの精度を高めているので、画像の内容を画像だけで判断できる可能性はあります。しかし、100%完璧に読み取ることは困難だと考えてよいでしょう。

例えばあなたが「歯ブラシの選び方」についてのコンテンツを書いていたとします。しかし、コンテンツ内に「歯ブラシの画像」を挿入しても、適切な情報を添えなければGoogleはその画像が「歯ブラシの画像」だと認識できない恐れがあります。

Googleに確実に読み取ってもらうためには、以下で解説するポイントを押さえて画像を最適化するのがおすすめです。

 

画像の前後のテキストに注意する

検索エンジンは、画像の前後のテキストを「画像に関係する情報」であると認識します。より具体的にいえば、画像の近くにあるテキストの文脈を読み取り、そこから画像がどういったものなのかを判断します。したがって、画像はその画像と関連のある内容を述べているところに設置するのが適切です。

以下の具体例のように記載するのが望ましいです。


ご自宅の築年数が経っている場合は、外壁が劣化しているケースがあります。以下の画像のような剥がれがないか確認しましょう。

ひび割れして剥がれ落ちた外壁
ひび割れして、剥がれ落ちた外壁

外壁に剥がれがあると、ひび割れにつながる恐れがあります。外壁が剥がれている場合は、…

上記の流れであれば、自然な流れで画像がテキストを補完できます。検索エンジンが画像の内容を判断できるだけでなく、ユーザーにとっても分かりやすい記事となります。キャプションも忘れず付けておくことで、さらに理解できる可能性が高まるでしょう。

 

画像のファイル名を詳しく記載する

画像のファイル名は画像の最適化の面で意外と大切なポイントです。また、Googleの画像検索では画像ファイル名をベースにインデックスするため、画像検索結果からのトラフィックを期待するのであればなおさら必要です。

その画像が何についてのものなのかを、タイトルタグよりもさらに簡素に説明するようにしましょう。例えば、ダルメシアンの写真であれば、ファイル名に「犬」と付けるのではなく、「ダルメシアン」と付けるのが適切です。

ただし、キーワード詰め込みにならないように、自然なファイル名を付けるように気を付けてください。

 

画像のalt属性を設定する

画像にはalt属性と呼ばれるものがあり、代替テキスト属性とも呼ばれます。alt属性とは、「掲載されている画像はどのような画像なのか」をテキストの形で説明するものです。

<基本の画像タグ>
<img src=”画像ファイルのURL” alt=”画像の代替テキスト” />

例えば女の子が笑顔でピースしている画像であれば、alt属性はそのまま「笑顔でピースしている女の子」といった内容になります。

alt属性を設定する理由は、以下の通りです。

  • 検索エンジンに画像の内容を伝達するため
  • 「通信状況が悪い」といった理由で画像が表示できなかった際、画像の内容をユーザーに伝達するため
  • 視覚に障害のある人にも画像の内容を理解してもらうため

alt属性で画像の内容を説明することで、検索エンジンは画像の内容をより正確に理解できるようになります。alt属性は検索エンジンの理解を促すだけでなく、あらゆるユーザーが支障なくページの内容を理解する上でも重要な要素となるため、しっかり設定しましょう。

 

画像の容量を小さくする

画像サイズは、ページにアクセスした際の読み込み時間に大きく影響します。

大きくて高画質の画像は多くの人を惹きつけますが、画像サイズに気を付けなければページの表示が遅れ、人が去ってしまうという本末転倒な事態を招きかねません。

ページのローディングは数秒遅れるだけで離脱してしまう確率が大幅に上がり、特に10秒近くかかると半数以上が離脱してしまうといわれています。

画像の内容にこだわることは大切ですが、画像サイズを最適化してくれるサービスなどでサイズを減らすことも忘れないようにしましょう。

 

ファイル形式も考慮する

ファイル形式とは、どういったファイルで画像を保存するかを表すものです。掲載する画像のファイル形式は、広く利用されている一般的なものにしましょう。

一般的でないファイル形式にすると、一部のブラウザを利用している人からはその画像が見えなくなってしまいます。画像が見えなくなれば、ページ全体の視認性が低下し、離脱されるリスクも高まるでしょう。特に推奨されるファイル形式は、以下の3つです。

  • jpg
    1,670万色のフルカラーに対応でき、繊細なグラデーションまで綺麗に描写できるため、写真のような画像におすすめです。高画質にすればするほど写真の美しさは増しますが、その分ファイルサイズが大きくなり、表示速度が遅くなりやすくなるため、注意が必要です。

    また、jpgは非可逆圧縮のフォーマットであり、保存を行うたびに画質が劣化する点も注意すべきポイントだといえるでしょう。

  • png
    保存しても劣化せず、jpg同様1,670万色のフルカラーも扱えます。透過に対応しているため、背景が透明な画像も作成可能です。色の数が多いとデータ容量が大きくなりやすい点にご注意ください。
  • WebP
    Googleが開発した、次世代のファイル形式です。jpgやpngに比べて画像サイズが25%以上縮小される点が魅力です。

    2021年段階では世界の95%ほどがWebPに対応するブラウザを使っているため、十分に一般的なファイル形式だといえるでしょう。しかし、サポートされていないブラウザも少数ながら存在するので注意が必要です。

 

まとめ

画像の最適化は、すぐに大きく結果が変わるような施策ではありません。しかし、一つひとつの工程を丁寧に行うことでトラフィックを増やし、ユーザーのコンテンツ完読率を高め、ブランディングに貢献できる可能性があります。

専門知識を必要とせず、簡単に改善できるものばかりなので、コンテンツの魅力面やSEO面で競合サイトと差別化をはかるためにもしっかりと行っていきましょう。

 

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