日本人というのは、自分の意思を相手に伝えることが下手な民族だと言われています。
幼い頃から周りと合わせることを学習する日本の教育環境で育ってきた人の多くは自分の意見が合っても表に出さないという意識を持っている人が多いです。
逆に自分の意見をハッキリと伝える人が居ると「空気が読めない」とか「自己中心的」というようなレッテルを貼られてしまうこともあります。
しかし、社会人になると自分の意見を言わないというのは悪癖となってしまいますので、自分の考えをハッキリと意見することが大切です。
こちらでは、自分の意見を言うのが難しいと考えている人の特徴や、改善方法などについて詳しく紹介していきます。
意見を言うことが出来ない理由について考察する
まずは自分の意見を言うことが難しいと思っている人の考えについて紹介していきます。
自分の意見を伝えることが苦手だと思っている人の多くは下記の3パターンのいずれかに分類されるケースが多いです。
・ 自分の考えを持っていないから伝えることが出来ない
・ 相手とコミュニケーションを取るのが嫌だから自分の意見を伝えない
・ 相手に否定されたり嫌悪感を抱かれたりするのが嫌だから自分の意見を言わない
これらのタイプに分類することが出来ます。
まずは自分の考えを持っていないというタイプについてですが、こちらは幼少期から自分の意見を発信することがマイナスになるというような環境で育ってきた人に多いのが特徴的です。
次に相手とのコミュニケーションを取るのが苦手なタイプについてですが、こちらは自分の世界が大切過ぎて周りよりも自分の殻に閉じ籠もってしまいがちな人に多いタイプです。
自分の意見を伝えるということは、相手とのコミュニケーションを取りに行くということと同じ意味がありますので、コミュニケーションを取らなければならない手段を控除するとこのようなタイプになります。
最後に相手に否定されることや自分に対して嫌悪感を抱かれるのが嫌だから自分の意見を言わないというタイプについてですが、自分の意見を発信することによって相手の意見を否定してしまうようなケースがあります。
否定したことによって、相手が嫌な気持ちを抱いてしまう可能性があるということから自分の意見を伝えないというタイプです。
このように、自分の意見を言い出すことが苦手だという人の多くは、これら3つのタイプに分類されることになります。
それぞれの問題点への対処法について
自分の意見を相手に伝えることが苦手な人のタイプについては分かってもらえたと思いますが、肝心なのはどのように改善するのかということです。
こちらでは、上記で紹介した3つのタイプがそれぞれの問題点を改善する対処法について紹介していきます。まずは自分の意見を持たないタイプの人の改善方法についてですが、自分と向き合うということが大切です。
自分の意見を持たないというと、周りの人を大切にしているというように思えるかもしれませんが、本当に周りの人を大切にしているのならば自分の感情や考えを相手に伝えることこそが重要だということを知っておいてください。
そうしないと、いつまで経っても相手は本当の自分のことを知らないままに付き合いをしていくということになりますので、相手に対して不親切な行動や言動をしているということになります。
まずは自分の考えを改善するのが第一歩だということに気づいてください。
次にコミュニケーションが苦手だというタイプについてですが、社会人になってコミュニケーションを怠ると自分の世界が徐々に狭くなります。狭くなった世界というのは良いことが何もなく、収入や格差というものを生み出すきっかけになってしまうケースもあります。
コミュニケーションを取ることを諦めないでチャレンジを続けることによって、コミュニケーション能力を育むことが出来ますので、まずは親しい友人と共通の話題などで盛り上がることから始めてみると良いでしょう。
最後に拒絶されるのが怖いというタイプについてですが、こちらは極論をいえば相手のことを気にしないという考えを持つことも重要です。どうしても人間同士の付き合いとなりますので、必ず合う・合わないというものはあります。
拒絶されるのを怖がって、いつまでもそのままの状況で居続けることを選択してしまうと永遠にストレスを抱え込むというようなことにも繋がります。
そのため、現状を改善するためにも意見をぶつけ合って相手の人間性を測るというのも一つの選択肢だということを知っておいてください。
人間と人間との付き合い方に正解なんて無いということを知る
自分の意見を伝えることが苦手な人の多くは自分の性格、もしくは周りの環境によって左右されすぎていることが挙げられます。これは言い換えるのなら人間関係に対して問題を抱えているというように表現をしても間違いではありません。
上記で紹介した事柄を二分すると相手のことを考えすぎているか、自分のことを考えすぎているかというポイントで分けることも出来ますが、どちらの場合でも人間関係に対して正解を求めているということについては変わりません。
しかし、人間同士の付き合い方に正解というものはありませんので、正解を求めてしまうと袋小路に嵌ってしまいます。
そのため、現在の自分の状況を改善したいのならば、相手が動くのを待つのではなく自分から動いて環境を変化させるのが最適だということを覚えておいてください。
まとめ文
いかがだったでしょうか？
自分の意見を伝えるのが苦手だという人の多くは内面的な問題を抱えている人が多いです。言い換えると考えすぎているということが特徴的なので、何も考えずに相手にぶつかるというのもオススメな方法となります。
今まで熟慮を重ねて人間関係を築いてきた人にとっては何も考えずにアタックするというのは難しいことかもしれませんが、自分の意見を伝えることが出来るようになれば自分の世界が良い方向に進みます。
そのため、苦手なことでも諦めずにチャレンジを続けることが最短の近道だということを知っておいてください。
