学生時代の飲み会はそれほどマナーを気にしないと思いますが、社会人の飲み会はビジネスと関係する場合が多くマナーが大切になります。
特に会社組織では飲み会の機会が多いのでマナーを身につけておけば便利です。社外の取引先の接待などでも飲み会のマナーが求められますので、基本的なことを覚えておけば色々な場面で活用できます。
席順やお酌の仕方などそれぞれの場面に応じた飲み会のルールがありますので、ルールを守って行動することが大事です。
社会人の飲み会のマナー
会社の飲み会は年間の行事として行われる場合が多く、典型的な飲み会は春の新入社員歓迎会や暮れの忘年会などです。
国内外に拠点がある会社では定期的な異動や不定期の異動があり送別会や歓迎会があります。
会社行事の飲み会はビジネスの一環として行われ、決められたマナーを遵守することが大切になります。会社の飲み会にはよほどのことがない限り出席することがマナーです。開始時刻に遅れないことや席順を間違えないことなども重要です。
会社の運営は年間の行事を目安にして行われていますので、行事をスムーズに実施することや飲み会による社内の交流をはかることが重要だと考えられます。飲み会は企業活動の一環ですので欠席は企業活動への不参加と思われる恐れがあります。
飲み会に出席する場合は開始時間に間に合うようにすることが大事で、目上の人が時間通りに来ているのに目下の人が開始に遅れることは悪い印象を与えます。座る席順は目上の人が上位で目下の人は下位に座ることがマナーです。
接待のマナー
従来の接待という言葉より最近は会食と呼ばれる傾向があるようですが、いずれにしても企業活動をして収益を上げるためにはお客様をもてなすことが必要です。お客様をもてなす接待にはマナーが大切になります。
接待を行う場合はお客様をもてなすことができる店を選定することが重要になります。日頃から接待に相応しいと思われる複数の料理などが異なる店をリサーチして、お客様の好みに合いそうな店を選ぶことがポイントになります。
お客様の接待では家族に対する配慮も大事なマナーになります。自宅で待っている家族に気の利いた手土産を渡すことでお客様が家族に喜ばれることが予想されますので、お客様に感謝されて接待の効果が大きくなると考えられます。
接待をする時は相手の状況に気を配ることも重要なマナーになります。そのためには飲み過ぎないように気をつけて、相手のグラスが空になっていないか食事の量は足りなくないか、会話は途切れないかなど絶えず相手の動向に注意する必要があります。
お酌の仕方
お酌はお酒を注ぐことで、通常は目下の人が目上の人に行うことや接待でもてなす方がもてなされる相手に行います。
お酌をしているとお酌を受けることもありますので、お酌の仕方全体のマナーを身につけておくことが必要です。
お酌をする時は席順が上の人から行うのがマナーですが、混んでいる場合は状況を見て空いている方にお酌するなど臨機応変に対応します。ビール瓶やお銚子は持ち歩かず、その席のビールやお酒を注ぐのが原則です。
ビールのお酌は、ビール瓶のラベルを上にしてラベルが隠れないように両手で支えて注ぎます。前のビールが残ったまま注ぎ足すと味が落ちる場合がありますので、声をかけて飲み干してもらってから注ぐと美味しいビールになります。
日本酒は、温燗は徳利の真ん中を持って盃の八分目ほどを目安に注ぎます。熱燗は火傷に気をつけて、片手は徳利の首の部分を持ちもう一方の手は徳利を支えて注ぎます。盃をテーブルに置いたままではなく手に持ってお酌されることがマナーです。
酒席の基本とマナー
会社などでは行事で酒席が設けられるのが一般的ですので、酒席の基本的なマナーを心得ておくことが大切です。また取引先をもてなす場合にも酒席を用意することが通例になっています。
酒席でお酌をすることやされることによりお互いの距離が縮まり親密なコミュニケーションをつくることが可能になります。
その結果社内では良好な人間関係が人事評価に結びつくことや、社外では業績アップにつながることが考えられます。
お酒は最初に注ぐことが多いビールや長い時間お酌をすることができる日本酒が主ですが、最近はワインなどもあります。
ビールは注ぐスピードに注意して右手に瓶を持ち左手を添えて両手で注ぎ、受ける時も右手でグラスを持ち左手は底を支え両手で受けます。
日本酒は両手で相手の盃に注ぎ、注がれる方も両手で盃を持ちます。飲み方は一気飲みではなく3回ほどに分けて飲むのがマナーです。片手で受けることや徳利をのぞき込むこと、手の平を上に向けて注ぐことなどはマナー違反になります。
社会人の飲み会のマナー
会社などは年間の行事に伴って飲み会が行われることが一般的ですので、飲み会の基本的なマナーを身につけておく必要があります。
特に飲み会ではお酌の仕方が重要ですので、お酒の種類に応じたマナーを心得ておけば便利です。お酒の中でもビールは乾杯などで飲み会のはじめに飲まれることが多く、お互いがお酌をしながら長く飲む場合は日本酒が好まれる傾向があります。
それぞれお酌のマナーがありますのでマナーを守りながら楽しく飲むことが大切です。