新入社員がやってしまいがちなミスは学生から社会人への切り替えができないことやビジネスのマナーを理解していないこと、仕事の内容が分からないことなどが原因で起こります。
学生の時は時間が比較的自由ですが社会人は時間を厳守することが求められ、出勤時間や約束時間に遅れることなどは大きなミスになります。
名刺交換の順番の間違いはビジネスマナーの違反でありミスとみなされます。また取引先の電話の応対の間違いは大きなミスにつながります。
学生から社会人への切り替えの必要性
学生と社会人の大きな違いは、時間を守る重要度が異なる点です。学生の時は時間に寛大な面がありますが、社会人の場合は出勤時間に遅れると給与から引かれるだけでなく勤怠の悪さが続くと人事評価に響く場合もあります。
約束の時間を守ることが大切なことも学生と社会人では違いがあります。社内で約束時間に遅れた時も問題になることがありますが、相手が取引先の場合は深刻であり取引の停止などの重大な事態を招くことも考えられます。
学生の授業の選択と社会人の仕事の配置も違います。学生は自分の好きな授業を選択できますが、社会人は原則として会社から配置された部署で働かなければならないので自分で仕事を選ぶことができない違いがあります。
各種の会合も、学生と社会人では異なります。学生時代の懇親会などは相性が合う人同士で開催するので気楽ですが、社会人の場合は社内的な融和をはかる目的や社外的な取引の目的がありますので、相性が合わない人とも付き合わなくてはならなくなります。
ビジネスマナーの基本を身につけること
ビジネスマナーは社内の人でも社外の人でも相手に不快感を与えないことが基本になります。たとえば挨拶の仕方や服装を整えることなどで、ビジネスパーソンに相応しい行動をすることが必要になります。
ビジネスマナーのひとつは挨拶ですが、挨拶は社内社外を問わず大切なものです。挨拶が明るくはっきりしていると印象が良くなりますが、挨拶で失敗すると印象が悪くなります。挨拶は人間関係を良くする上で大事です。
対面する時の服装もビジネスを行う際は重要で、相手に不快感を与えない髪型などを含む清潔感のある服装をすることが必要です。男女ともにあまり奇抜にならないように気をつけて、相手に好印象を与える服装を心掛けることが賢明です。
その他ビジネスを行う際には基本がありますので、基本に基づいた行動をする必要があります。基本と異なる行動をするとマナー違反となりミスにつながる可能性が大きくなります。ビジネスのプロとなるためにはビジネスマナーを修得することが必須になります。
職務を遂行する時のマナー
新入社員が実際に仕事をするようになると名刺を渡すことや電話を取り次ぐことなどの実務的な職務を遂行する場面が出てきますが、その際に職務遂行のマナーを理解していないとミスをすることになります。
取引先を訪問して名刺を渡す時は、訪問した会社の肩書が上の順番に名刺を渡すのがマナーです。名刺は机を挟んで渡すのではなく相手のそばに行って胸の高さくらいで渡し、通常は渡す時に自己紹介をします。
電話の取次ぎは素早くやる必要がありますので、日頃から社内の部署やメンバーの名前などを覚えておくことが必要です。また主な取引先の会社名もあらかじめ覚えておくことが大切です。取次ぎが遅いと怒りだす取引先もありますので注意が必要です。
名刺の渡し方や電話の取次ぎの他にも、敬語の使い方など職務を遂行する上でのマナーは色々ありますので、実際の場面で身につけていくことが大切になります。新入社員が全くミスをしないことは考えにくいので、ミスを繰り返さないことが重要になります。
ミスの対処法
新入社員がミスをすると動揺して隠したい気持ちが起こると考えられますが、すぐにばれるので隠すことをせずに早めにミスを報告することが大切です。隠した場合は怒られるだけでなく印象が悪くなり、悪質な隠蔽の場合は人事評価に影響することも考えられます。
新入社員が自分でミスをしたことに気づいた場合は、早めに潔く謝罪をすることが大事です。謝罪をした上で、上司や先輩などの協力も仰いでミスを解決することに全力を傾けることが必要です。
新入社員のミスはある程度の許容範囲が認められていますので、誠意を持ってミスの解決に当たることで道が開けると思われます。しかしミスの内容によっては、重大な問題に発展することも考えられます。
ミスが社内だけで済む場合は解決できる可能性が高くなりますが、取引先など社外が関わっている時は解決が困難な場合も考えられます。その場合は、上司に相談することや問題の大きさによっては会社を代表する役員などの謝罪が必要になる場合も考えられます。
新入社員のミス
新入社員のミスは仕事に不慣れなために起こることが多く、それほど重要でないことが大半です。しかしミスの内容によっては重大な問題に発展する恐れもあります。
新入社員はミスに気がついたらすぐに報告することが大切です。早い段階で対処すれば解決するミスが多いので、なるべく早く上司や先輩にミスを伝えて指示を仰ぐことが重要です。
ミスを隠したりすると印象が悪くなるだけでなく、ミスの内容が深刻な場合は解決が難しくなることも考えられます。
