失業保険以外にも手当あり！転職を決めたら知っておきたい再就職手当とは

企業を退職した際に受け取る保険といえば失業保険をイメージする人が多いと思われます。

失業保険は最低90日間、最高330日間の手当がもらえるという受給制度となっていますが、実は失業保険以外にも申請をすれば再就職手当というお祝い金を貰うことも出来ます。

こちらでは、再就職手当の概要や、受給するための条件や手続き、失業保険と比較した場合の特徴などについて詳しく紹介していきます。
制度をキチンと理解して手続きをすることによって様々なメリットがありますので、必ずチェックをするようにしてください。

1 再就職手当というのは、どのような手当なのか
2 再就職手当を貰うための条件について
3 再就職手当を受給する際の手続きについて
4 まとめ

再就職手当というのは、どのような手当なのか

再就職手当というのは、前の職場を退職して失業保険が給付されてから次に再就職が出来た際に受給される手当のことを指します。
どれくらいの金額を給付されることになるのかということについては、所定給付日数の残日数によって変動する仕組みになっています。

所定給付日数を3分の2以上残して再就職をした場合は、「基本手当日額×所定給付日数の残日数×70％」となっていて、3分の1以上3分の2未満の所定給付日数だった場合は、「「基本手当日額×所定給付日数の残日数×60％」という計算式になります。

つまり、所定給付日数が3分の1以上残っていないと再就職手当を受給することは出来ないということを知っておいてください。
その他にもいくつかの条件がありますので、条件や手続きについては後述にて詳しく紹介します。

再就職手当を受給する際に注意しなければならないポイントとしては、再就職手当というのは失業手当と同じように申請することによって受給することが出来る仕組みになっています。

そのため、失業手当停止の手続きだけをして、再就職手当給付の手続きをしないと受給することが出来ませんので注意してください。

再就職手当を貰うための条件について

再就職手当をもらうためには失業手当の残日数が重要だということについては紹介しましたが、その他にもいくつかの条件が定められていますので、下記にて紹介します。

・離職前の事業主に再び雇われないこと
・失業保険の手続きをする前に再就職が確約されていないこと
・失業手当の給付がスタートしてから1ヶ月以内の再就職の場合はハローワークを通した就職であること
・再就職の日から数えて3年前までに再就職手当をもらっていないこと
・ 1年を超えて引き続き雇用されることが確実であると予想される職業に就いたこと
・事業を開始した者の場合は、一定の条件を満たすもの

これらの条件が定められていて、全ての条件をクリアすることが出来ないと再就職手当を受給することは出来ません。簡単に言えば、再就職手当を正しく受給するためには、様々な期限について気をつけなければいけないということになります。

その他には、再就職した企業の事業主や再就職をするに至った過程をチェックされるということになっていて、サラリーマンから個人事業主や法人経営者になった場合は、その事業に関するチェックが行われるということです。