上座ってどこ?会社の宴会や、会議室における席次マナーとは

上座ってどこ?会社の宴会や、会議室における席次マナーとは

新入社員の皆さんは、上座(かみざ)という言葉を聞いた事がありますか?上座に対しては下座(しもざ)という言葉もあります。

初耳だという人、聞いた事はあるけどよく分からない、教わったけど忘れちゃった!
今回は新入社員も一発で理解できる、ビジネスシーンにおける席次のマナーについてお伝えします。

そもそも上座とは

上座とは?

目上の人やお客様に、気持ち良く着席して頂く為に用意された席の事を言います。ただ何となく上座という場所が存在するのではなく、上座にはきちんと意味があるのです。

パーソナルスペースとは、自分自身が快適に過ごせる為に他人と空けた距離の事を言います。電車などで他の座席が空いているのに隣に座られると「え?」と思いませんか?

あれは自分のパーソナルスペースに入られた為にそう思ってしまうのです。上座はパーソナルスペースを侵害されない、最も心地よく過ごせる場所に当たります。

取引先や上司には、そういった席を進めるのがビジネスマナーとなります。

どうやって順位付けたら良い?

目上の人と言っても様々なパターンがあります。部長と主任、二人の上司が新入社員の目の前にいます。役職で言うなら部長の方が上ですが、もし主任の方が部長より年配である場合は上座には誰が座るべきでしょうか。

役職なのか年齢なのか、どちらを上座に案内すべきか迷いますよね。この場合は役職が上である部長を上座に案内するのが正解。

また同じ役職の人が二人いる場合は、勤続年数・年齢の順で上座に座って頂く形になります。

上座の始まりは室町時代!

そもそもどうして上座という言葉が誕生したのでしょうか。調べてみますと時代は室町時代まで遡ります。室町時代に成立した書院造、今でいう住宅を表しますがそこには「床の間」というものが存在していました。

「床の間」というと今でも住宅の和室などに備え付けてある家も多いでしょう。そこにはお供え物を置くスペースとして、一段高く作られ格式の高い場所とされてきました。

つまり「床の間」は神聖な場所だという事。そうした床の間の近くに座れるのは、大切なお客様や目上の人という文化が生まれたというわけです。

上座の場所を覚えましょう!~社内編~

オフィスでの席次

職場での座席は効率性を考えて造られています。そこでは数人の社員のデスクが向かい合っており、それを見渡す形で管理者の席がある配置が一般的ですよね。

これは管理者から社員の動きがよく見えるように造られた効率的な配置です。外部から入ってきた人でも、誰が管理者なのかすぐに分かるという利点も。

反対にあなたが取引先を訪れた際でも、一番に挨拶すべき管理者が分かるという事にもなります。

エレベーター

多くの人を乗せて上下の移動ができるエレベーター。一見して上座など関係ないと思うかもしれませんが、エレベーターにも上座は存在します。

新入社員の間は、乗り合わせた上司を上座に譲る心掛けも必要です。この場合は奥側が上座、新入社員で立場が下の場合は操作パネル前が下座と覚えておきましょう。

ただし、エレベーターは狭い空間。上司が先に降りると分かっているなら、降りやすい位置に案内するなど臨機応変さも大切です。

会議室や応接室

会議室や応接室には様々な机の配置があります。まずはコの字型。そして対面型、円卓などが代表とされる配置です。

いずれの場合も出入り口から一番遠い所が議長席。その右隣りが上座となるので覚えておきましょう。

上座の場所を覚えましょう!~社外編~

上司や先輩と外出した際に車で移動する事があるので、車の上座についても覚えておきましょう。タクシーの場合は、上座は最も安全だと言われている運転席の後ろになります。

下座は後部座席の中央、または支払いや道案内の必要な助手席です。ただし、ゴルフ接待などで自家用車を使う時は助手席が上座となるので間違えないようにしてください。

この場合の下座は後部座席中央となります。

飛行機や新幹線

飛行機や新幹線などは座席の造りによっても変わりますが、景色がきれいに見える窓際が上座となります。座席が向かい合わせのボックスシートでは進行方向の窓際に座って頂きます。

しかし中にはタバコや携帯などで席を頻繁に外す上司もいます。そういった場合は通路側を希望される事もありますので、臨機応変に対応しましょう。

接待の会食場所

ビジネスの場において、接待や会食は避けられない大事な時間。和室や洋室など様々なシーンがあり、上座がどこか迷うかもしれませんが基本的には入り口から遠い席に案内をしましょう。

入り口から遠い席は、景色の良い窓際や床の間があるからです。下座は店員さんの出入りが多い入り口付近ですが、稀に下座側の方が景色の良い場合があります。

その場合は「こちらの方が見晴らし良さそうですが、いかが致しますか」と一声掛けると、丁寧な印象になります。

まとめ

いかがでしょうか
上座下座のルールについてご理解頂けましたか。基本的には入り口から遠く、見晴らしの良い席が上座だと覚えておけば大丈夫です。

新入社員の内は慣れない業務や、周囲への気遣いに疲労も積もってくる事でしょう。しかし最低限のビジネスマナーを知っておくと、上司や先輩からの印象もアップします。

少しでも新しい環境に馴染めますよう応援しています!

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