スキルアップとキャリアアップの違い

スキルアップとキャリアアップの違い

何気なく日常で使っている「スキルアップ」「キャリアアップ」「スキルアップしたい」「キャリアアップを目指す!」あなたは言葉の意味を理解して使っていますか?

似たような言葉ですが、意味は少しだけ異なります。そこで今回はこの言葉の違いや意味、どういった目的で使うのかをまとめてみました。

スキルアップとキャリアアップの違い

スキルアップは能力を上げること

まずスキルアップというのは能力のレベルを上げることをいいます。

事務職の人がパソコン資格を取ったり、営業が海外支店とやり取りをするのに英語を学んだりすることです。つまりスキルアップとは、自発的に勉強を進めて仕事に必要な技術を身に付けていくというもの。

ただしスキルアップをしたところで、お給料や役職の昇格に必ずしも結びつくとは限りません。

キャリアアップは経歴を上げること

スキルアップに対してキャリアアップは経歴や役職が上がることをいいます。主任から課長に昇進したり、プロジェクトチームのリーダーに抜擢されたりすることです。

キャリアアップの場合は自分の価値そのものが上がるので、待遇も変わってきます。
例えばお給料でいうと基本給が上がったり、役職手当が付いたりするのがスキルアップとの違いです。

両方に共通していること

二つを比べてみて分かる通り、両方に共通しているのはレベルが上がること。ただそのレベルにあたるものが違います。
スキルアップは技術や能力、キャリアアップは役職や待遇。

例えば「スキルアップの為に課長に上がりたい」というのは少々不自然ですね。正しくは「キャリアアップの為に課長に上がりたい」となります。

スキルアップで意識することや目的は

資格を取得する

最初の項目でもお伝えしましたが、スキルアップに代表されることは資格の取得です。経理なら簿記検定、販売職なら販売士検定のように職種によってスキルアップするための資格は多数あります。

スキルアップの為にと会社が資格取得をすすめてくることはほとんどありません。向上心がある人ほど自発的に勉強を始め、スキルアップに向けて行動を始めていくのです。

仕事の幅を広げる

スキルアップは仕事の幅を広げることに繋がります。例えば今の仕事が基本的なものだとしたら、段々と仕事にも慣れてきますよね。

それでも現状に満足しているならいいですが、慣れというのは集中力やモチベーションの低下といった支障が出てくることもあります。そういったことを防ぐ為にも応用について学ぶ、つまりスキルアップを目指すことで仕事の幅が広がるというわけなのです。

希望の部署に就きたい

あなたが今いる部署は希望通りの部署ですか?中には希望する会社には入社したけれど、配属先が違っていたという人もいるはず。今の部署も嫌いではないものの、いつかきっとあの部署へ…と願っている人もいますよね。

そんないつかの為にスキルアップしておくのをおすすめします。あなたの憧れの部署が求めているスキルや資格、それらを自ら調べて必要なことを勉強しておきましょう。

キャリアアップで意識することや目的は

経歴が今より上がる

キャリアアップとは経歴や職務経歴が今より上がること。ここがまずスキルアップとの大きな違いです。分かりやすいのは課長から部長への昇進、派遣社員から正社員への昇格。

これによりお給料などの待遇はもちろん、仕事の責任能力もよりアップします。
またキャリアが高い人ほどリストラの対象にもされにくく、長期間安定して働けるといったことも期待できるのです。

より大きな仕事がしたい

スキルアップの場合は仕事の幅を広げるという目的がありますが、キャリアアップの場合は「責任」というものがついてきます。
これまで営業一筋で働いてきて、そろそろ後輩の指導役に就きたいと思っている。

新商品の開発プロジェクトの補佐を数年してきたので、今年はリーダーになってチームをまとめたい。今までの経歴を生かして、今度は責任ある大きな仕事をしたい場合はキャリアアップということになります。

スキルアップとの違いはここにもあるのです。

そのためのスキルアップでもある

ここまで見てくるとスキルアップよりキャリアアップを目指した方が、待遇面でも得だと思いますよね。確かにお給料や責任の面などではキャリアアップの方がいいかもしれません。

しかしキャリアアップを目指す為には、スキルアップ無しには成し遂げられないのです。部署内で昇進はしたけれど、資格や技術に欠けるとなっては部下がついてくるでしょうか。

キャリアアップを目指すには、まず自分自身のスキルアップを目指しましょう。

まとめ

どちらもレベルを上げる部分では同じですが、意味の違いについてご理解頂けたでしょうか。あなたが今後目指していくのはどちらですか。

どちらを目指すにしても向上心のある社員は、きっと会社でも重宝されるはず。いつまでも「挑戦したい!」という気持ちを忘れない社会人でいましょう。

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