仕事ができる人ほど決断力があって、優柔不断な人ほど仕事が出来ないという話を耳にする機会が多いです。
これは、合っているようで正確ではありませんので気を付けてください。
「優柔不断」という言葉を辞書で引いてみると「物事の決断が出来ないこと」という意味となっていて、日常生活の中では「いつまで経っても決められない人」というような意味合いで使われることが多いです。
仕事ができる人の決断力というのはマイナスの要素を排除するスピードが早いだけで、決断する際には大きな労力を割いています。
「決断する」というのは「何も考えずに決定する」ということではありませんので、その点については知っておいてください。
たった1つの判断基準を設ける
優柔不断になってしまいやすい人の特徴というのは、その人の性格にあるように見えるかもしれませんが、育ってきた歴史が作り出しています。
よくあるケースとしては、幼い頃から自分で物事を決める習慣が無かった人の場合は大人になっても自分で物事を決めることが出来ずに優柔不断になってしまうケースが多いようです。
逆に考えれば、これまでの自分の歴史によって作り出されたものならば、これからの歴史によって覆すことは簡単な事になっていますので、こちらでは優柔不断を改善する方法について紹介します。
優柔不断を改善するための方法というのは、とても簡単なものになっていて1つの判断基準を設けるというものです。
判断基準については何でも構いません。
大切なのは判断基準を自分で設定するということになっていて、自分で設定した判断基準に従うということが重要です。
優柔不断がマイナス要因とされる理由については、決定するタイミングが遅れることによってベストなタイミングを逃してしまうことにあります。
これは仕事でもプライベートでも同じことですが、自分の決断が遅れることによって自分だけが時間をロスしてしまうのなら問題ないかもしれませんが、誰かの時間を奪ってしまうことによってマイナスだとされるということを知っておいてください。
そのため、自分の判断基準に従って行動をすることによって決断するタイミングが早くなりますので優柔不断な性格を改善することが出来るようになります。
決断するための要素を固める
決断力をアップするために必要なのは気持ちではなく情報です。
上記で紹介した判断基準を設けるというのも大切ですが、判断基準を設けるためには情報が必要になります。
完全に運否天賦で決断をするのは、ただのギャンブルとなりますので、決断をしているのではなく運を天に任せているだけとなりますので、何の意味もありません。
大切なのは判断基準を設けるためにどのような要素を盛り込むのかということになっています。
例えば2つの仕事でどちらのプロジェクトを選べば良いのかという選択を迫られた時に決断をするのは情報量の多さが分かれ目となるケースが多いです。
費用や時間、社風に合っているのか、など情報の種類については多岐に渡ることになりますが、決断力がある人間というのは「決断が出来るから仕事ができる」ということではなく「情報の分析能力が高いから仕事ができる」ということです。
そのため決断力があって仕事で成功する人ほど情報というものを大切にする傾向があります。
判断をするための情報量が足りない場合には「決断しないという決断」をすることもありますので、決断するのに悩む場合は情報を集めることを重視すると良いでしょう。
優柔不断なのは悪いことではない
優柔不断は悪いことだと思っている人が多いですが、必ずしも悪いことばかりではありません。
優柔不断というのは言い換えるなら慎重な性格をしているということの証明でもありますので、プラスの選択をする機会は減ってしまいますが、その代わりにマイナスの選択をする機会も少なくなります。
悪いのは選択をしないという選択をしたのにも関わらず「あのとき選択をしておけば良かったのになあ」と後悔することになっています。
後悔するのなら後悔しないように行動すれば良いだけとなっていますので、決断力を高めるための行動をするように心掛けると良いでしょう。
ちなみに、欧米人から見ると日本人というのは優柔不断な性格に見えるようです。
これは日本の風習や文化の問題となっていますが、日本では周りと違う行動をすると異分子として排除される傾向にありますので、同じような行動するように子どもの頃から躾けられます。
そうすると、自分の意見を発言するのではなく、みんなの総意として発言する機会が増えることになりますので、欧米の文化と比べると自分の意見を言わない民族に見えるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか？
優柔不断な性格というのは少しの心掛けでいくらでも改善することが出来ます。
ただし間違った方法で改善してしまうと、ただの無謀な人が出来上がるだけになりますので、その点に関しては注意しなければいけません。
正しい方法で優柔不断を改善することが出来れば無駄な時間を使うことが無くなりますので、仕事もプライベートも充実することになります。
