リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などに広告費用を支払うことで、検索上位に自社サイトを掲載できるサービスです。リスティング広告を利用すれば、すぐに自社サイトを上位に表示できるため、集客率を上げられます。
今回は、リスティング広告とは何か?といった基本的な内容から、広告を活用するメリットや料金相場、広告掲載を失敗しないためのコツまで徹底解説していきます。今よりも効率よくサイト運営を行いたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもリスティング広告とは?
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索画面に、特定のサイトや記事リンクを確実に上位表示できる広告です。
リスティング広告を利用しなくても、SEO対策を施した高品質な記事を作成すれば、サイトを検索上位に表示することは可能です。しかし、この方法ではサイトや記事が上位表示されるまでに数ヶ月かかることもありますし、常にページ内容を高品質な状態に保つ必要があります。
一方、リスティング広告は費用を支払えば瞬時に検索上位へ指定記事を表示できるため、SEO記事をコツコツ作成するよりも効率よくユーザーを自社サイトへ誘導できます。
リスティング広告のフォーマット
リスティング広告のフォーマットは以下の画像のとおり、上から順に「サイト名URL」「記事見出し」「記事の概要」の3つで構成されています。
ただし、リスティング広告はどのような文章でも掲載できるわけではありません。リスティング広告は、検索サイトごとに掲載できる文字数や記号、内容などが細かく指定されています。利用を検討している人は、まず自社サイトが広告を利用できるサイトなのか確認しておきましょう。
※参考:Google広告のポリシー、広告掲載基準|Yahoo!広告
リスティング広告の仕組み
リスティング広告は、広告を掲載するだけなら費用はかかりません。費用が発生するのは、ユーザーが検索結果に表示されたリンク(広告)をクリックしたときだけです。
また、入札単価(広告予算)や広告を表示させる時期・地域・検索ワードを広告主が細かく設定できるので、リスティング広告を掲載すれば、コストを抑えつつ効率的にユーザーを自社サイトへ誘導できます。
なお、同時条件でリスティング広告を出稿しているサイトがある場合は毎回オークションが行われ、入札単価の高いサイトのほうが上位表示されます。ただし、低品質なサイトが上位表示されないよう、以下のようなサイトは入札単価が高くても順位が下になったり、掲載されなかったりするので要注意です。
- 記事の品質が低い(内容が薄い・内容が古い・内容にオリジナリティがない)
- 検索サイトのポリシーや広告掲載基準に違反している
- 検索結果と掲載サイトの関連性が薄い
リスティング広告を掲載できる媒体
リスティング広告を掲載できる媒体は、主にGoogleとYahoo!の検索結果ページです。
GoogleとYahoo!には、それぞれ複数の検索パートナーが存在します。そのためGoogleとYahoo!で広告を出稿すれば、GoogleとYahoo!だけでなく、gooやライブドア、朝日新聞デジタルやBing、exciteなどの他検索サイトにもリスティング広告を表示させることが可能です。
リスティング広告の料金体系・費用相場
リスティング広告の料金体系は、「リスティング広告の仕組み」でも解説したとおり、クリック課金制です。費用はユーザーがリスティング広告をクリックしたときにだけ発生するので、広告を表示させるだけなら費用は発生しません。
費用は広告主が自由に設定できます。しかし、「リスティング広告の仕組み」でも解説したとおり、同じ検索ワードや同じクオリティのサイトが広告を出稿している場合は、広告費用を高く設定しているサイトのほうが上位表示されます。そのため、費用を安く設定しすぎると順位が下がる可能性があることを把握しておかなくてはいけません。
リスティング広告の費用相場は、広告を掲載する時期や扱う業種などによって変動しますが、月20~30万円ほどです。リスティング広告の費用は以下の数式で具体的な数字を算出できますから、ご自身の売り上げ目標や予算に応じて最適な数字を割り出してみてください。
リスティング広告とその他Web広告との違い
自社サイトを宣伝するための広告には、リスティング広告だけでなく、ディスプレイ広告やSNS広告があります。
【リスティング広告とその他のWeb広告の違い】
Web広告の種類 | リスティング広告 | ディスプレイ広告 | SNS広告 |
---|---|---|---|
掲載場所 | GoogleやYahoo!などの検索結果 | アプリやWebサイトの広告枠 | TwitterやInstagramなどのニュースフィードやタイムライン |
掲載ターゲット | 該当サービスの購入や利用を検討している人向けにピンポイントで掲載 | 該当サービスに興味を抱いている人が多い年齢層や性別に幅広く掲載 | 該当サービスに興味をもっているが、購入・利用まで気持ちが固まっていない人向けに掲載 |
掲載フォーマット | テキスト | テキスト/画像/動画 | テキスト/画像/動画 |
課金方法 | ・クリック課金 | ・クリック課金 |
・クリック課金 ・インプレッション課金 ・動画再生課金 ・アプリインストール課金 ・エンゲージメント課金 |
※インプレッション課金:広告が表示されるごとに発生
※動画再生課金:広告が一定時間再生されると発生
※アプリインストール課金:アプリがインストールされると発生
※エンゲージメント課金:いいねやリツイートなどのアクションが起きると発生
上の比較表を見ると、リスティング広告はディスプレイ広告やSNS広告に比べて、購買意欲の高い層にピンポイントで広告を掲載できます。ネットユーザー数の多いGoogleやYahoo!の検索結果に広告を表示できるため、リスティング広告はより多くの購買意欲の高いユーザーに自社サイトの存在を知らせることが可能です。
リスティング広告でできることを他のWeb広告と比較!
リスティング広告でできることについて、ディスプレイ広告やSNS広告と比較しながら、さらに詳しくご紹介していきます。
リスティング広告でできること
リスティング広告でできることは、以下のとおりです。
- ユーザーの検索キーワードに合わせて自社サイトを宣伝できる
- Google検索やYahoo!検索の目立つ部分(上部や下部など)に自社サイトを表示できる
- 購買意欲の高いユーザーにピンポイントで自社サイトを宣伝できる
- 表示される宣伝文を自由に設定できる
- ひと月、1日あたりの広告費用の上限を自由に設定できる
リスティング広告は、無理のない予算で自由度の高い広告を掲載できる点が、他のWeb広告にない魅力です。
ディスプレイ広告との比較
ディスプレイ広告とリスティング広告の比較結果は、以下のとおりです。
【リスティング広告とディスプレイ広告の違い】
Web広告の種類 | リスティング広告 | ディスプレイ広告 |
---|---|---|
掲載場所 | GoogleやYahoo!などの検索結果 | アプリやWebサイトの広告枠 |
掲載ターゲット | 該当サービスの購入や利用を検討している人向けにピンポイントで掲載 | 該当サービスに興味を抱いている人が多い年齢層や性別に幅広く掲載 |
掲載フォーマット | テキスト | テキスト/画像/動画 |
課金方法 | ・クリック課金 | ・クリック課金 |
ディスプレイ広告はリスティング広告と違い、該当サービスに興味がない人にも広告を掲載できます。そのため、「とにかくサービスの認知度を高めたい!」という人におすすめの方法です。
しかし、ディスプレイ広告は掲載しても成果につながる可能性がリスティング広告よりも低いため、コンバージョン率(成果につながる確率)を高めたい場合は、リスティング広告を利用しましょう。
SNS広告との比較
SNS広告とディスプレイ広告の比較結果は、以下のとおりです。
【リスティング広告とSNS広告の違い】
Web広告の種類 | リスティング広告 | SNS広告 |
---|---|---|
掲載場所 | GoogleやYahoo!などの検索結果 | TwitterやInstagramなどのニュースフィードやタイムライン |
掲載ターゲット | 該当サービスの購入や利用を検討している人向けにピンポイントで掲載 | 該当サービスに興味をもっているが、購入・利用まで気持ちが固まっていない人向けに掲載 |
掲載フォーマット | テキスト | テキスト/画像/動画 |
課金方法 | ・クリック課金 |
・クリック課金 ・インプレッション課金 ・動画再生課金 ・アプリインストール課金 ・エンゲージメント課金 |
SNS広告はリスティング広告に比べて課金方法が豊富で、TwitterやInstagramといったSNSを中心に広告を表示できます。ただし、SNSを利用する年齢層はリスティング広告を目にする年齢層よりも狭いです。
SNS広告の場合、ターゲット層にあたる人は該当サービスに興味はあるものの、「購入したい」「利用したい」というところまでは来ていません。そのため、広告を出す=成果を出すことがゴールなのであれば、リスティング広告のほうが効率的です。
リスティング広告を掲載するメリット
リスティング広告には、以下5つのメリットがあります。
それぞれのメリットについて、ひとつずつ解説していきます。
購買意欲の高い見込み顧客へのアプローチがしやすい
リスティング広告は、広告を表示させる検索ワードを広告主が自由に設定できるところが特徴です。そのため、「〇〇 購入先」「〇〇 申込方法」などの検索ワードで表示させると、購買意欲の高い見込み客に効率よくアプローチできます。
即効性が比較的高い
SEO記事の場合、良品質な記事を書いていても、ドメイン力やサイト運営年数などの別の要因が重なり、上位表示されるまでに数ヶ月以上かかる可能性があります。
しかし、リスティング広告は一定の記事品質を保っていれば、費用を払い続ける限り検索上位に掲載されるので、早い段階でユーザーの目に自社サイトをアピールできるところがメリットです。
少額からでも始められる
リスティング広告は広告主が費用を自由に設定できるので、ワンクリック数円からスタートできます。広告はクリックされなければ費用も発生しないため、初めて利用する人も気軽に使い始めることが可能です。
柔軟性が高くリアルタイムでメンテナンスできる
リスティング広告は広告費用だけでなく、見出しや概要、掲載キーワードなどをリアルタイムで変更できます。そのため、指定していた内容でクリック率やコンバージョン率が悪いと感じたら、すぐに修正できるところも大きなメリットといえます。
即日配信を開始できる
リスティング広告は、アカウント作成後にサイト(広告)や検索ワードなどが承認されると、即日、検索結果に表示されます。
SEO記事のように表示されるまでに時間を要しないため、旬のキーワードでも簡単に自社サイトを表示させることが可能です。
リスティング広告を掲載するデメリット
ここまでメリットについてお伝えしましたが、リスティング広告には以下5つのデメリットもあります。メリットとデメリットの両方を把握しておけば、リスティング広告の必要性を多角的に判断できるでしょう。
ここからは、それぞれのデメリットについて解説していきます。
掲載している間は継続的にコストがかかる
リスティング広告は、掲載してクリックされている期間中、継続的に費用がかかります。クリックされた結果、コンバージョンに至らなくても費用は発生しますので、掲載した効果が見られない場合は、掲載を中断するか、検索ワードや宣伝文句を見直すなどの修正が必要です。
潜在顧客へのアプローチがしにくい
リスティング広告は、指定された検索ワードに対してピンポイントで広告を表示するサービスなので、その他のユーザーには広告を表示できません。そのため、自社サービスや自社サイトの存在をまったく知らないユーザーにアピールできないところが、デメリットです。
このような層へアプローチしたい場合は、ディスプレイ広告やSNS広告を活用しましょう。
広告慣れしているユーザーには避けられやすい
リスティング広告は検索結果の上位に自社サイトを表示できる便利なサービスですが、左上に「スポンサー」と表示されてしまうことから、広告慣れしているユーザーに避けられやすい傾向にあります。
広告慣れしているユーザーにもサイトを見てもらいたいのであれば、SEO対策を施した正統派の記事で検索順位を上げるしか方法はありません。
視覚的に訴求できない
リスティング広告は、ディスプレイ広告やSNS広告のように、全員が画像付きの広告を出せるわけではありません。動画広告にも対応していませんから、視覚的に訴求できない点はデメリットです。
リスティング広告をクリックしてもらうためには、見出しや概要の文章に魅力をもたせる必要があります。
競合が多い条件下ではコストが上がる
競合サイトが多い検索キーワードに出稿する際は、サイトや記事の品質の良さだけでなく、広告費も他社より高額でないと上位表示されません。
競合サイトが多い検索キーワードの場合、大きな企業だと数百万~数千万の予算を広告費用に出す場合もあります。そのため、予算で他社に適わない場合は、検索ワードをさらにニッチなワードに変えてみるなどの修正を行ってみましょう。
リスティング広告の活用が向いている商材
リスティング広告は、以下の商材をアピールしたいときに有効です。
これらの商材について、ひとつずつ解説していきます。
ニーズが顕在化している商材
ニーズが顕在化している商材とは、検索ワードに対して明確な答えを提案できる以下のような商材です。
- できるだけ安く旅行に行きたい→旅行代理店の比較サイト
- 光回線をお得に申し込みたい→光回線の比較サイト
- 仕事を効率よく行いたい→業務効率化ツールの販売・紹介サイト
リスティング広告はコンバージョン率の高い広告なので、成果までの道のりが短いサービスに適しています。
客単価が高い商材
リスティング広告はクリックされる度に費用が発生しますが、客単価の高い商材に広告を出すと、1回の成約で広告費用を回収できる見込みが高いです。そのため、不動産やリフォームなどの客単価が高い商材に適しています。
リピートが見込める商材
美容院や飲食店、化粧品などの商材はユーザーのリピート率が高いので、リスティング広告を出せば長期的なユーザーの獲得を期待できます。ユーザーを長期的に獲得できれば広告費用もカバーでき、サービスの売り上げも継続的に得られるため、リピートが見込める商材はリスティング広告にぴったりです。
期間限定でニーズが高まる商材
セール品や季節商品などを扱う場合、SEO対策を施した記事だと上位表示されたときにはニーズが終了している可能性が高いです。しかし、リスティング広告なら費用を出すと即検索上位に自社サイトを表示できるので、期間限定でニーズが高まる商材も効率よくアピールできます。
Web上で完結できる商材
オンライン英会話やインターネットサービスなどのオンラインコンテンツは、店舗に出向いたり資料を取り寄せたりする必要がありません。そのため、ユーザーの悩みにピンポイントで刺さるリスティング広告を出せば成約率をアップできます。
リスティング広告の活用が向いていない商材
商材によっては、リスティング広告に適していないものもあります。特に以下のような商材はリスティング広告に向いていません。
それでは、これらの商材がリスティング広告に適さない理由について詳しく解説していきましょう。
低価格でリピートもあまり期待できない商材
食料品や日用品など1件あたりの成約単価の低い商材は、リスティング広告費を回収するために何件も成約させなくてはいけません。
たとえば仕出し弁当などの商材はリピート購入されにくいので、常に新しい顧客を獲得し続けなければならないことから、低価格でリピート率の低い商材はリスティング広告の効果を実感しにくいです。
競合性が高く他社との差別化も難しい商材
クレジットカードやエステサロンなどの競合性が高い商材や、書籍やCDなどのどこでも購入できる商材は、他社との差別化が難しく、リスティング広告を出してもリンクをクリックしてくれる可能性が低いです。
また、競合性が高い商材は広告費用も膨大になる可能性があるため、このような商材にリスティング広告を出すことはおすすめできません。
検索ニーズの低い商材
リスティング広告は、ユーザーの検索意図に沿って広告を出せる点が魅力です。しかし、専門用語や知識が必要な商材は、そもそも検索ニーズが低いため、リスティング広告を出稿しても大きな成果を出すことは難しいです。
文字だけでは魅力を表現できない商材
リスティング広告は、文字だけで自社サイトへ誘導する広告です。そのため、文字で魅力を表現できないオンラインゲームなどの商材は、リスティング広告に適していません。
Web上で購買を完結できない商材
リスティング広告は、購買意欲の高いユーザーにリーチできるところが魅力です。しかし、目指すゴールが資料請求や来店など、Web上で完結できない商材の場合は成果が発生しにくいです。したがって、リスティング広告を出す場合は、ECサイトなどのWeb上で購買を完結できる商材を利用しましょう。
リスティング広告で失敗しないためのコツ
リスティング広告で失敗しないためには、以下のポイントを抑えておきましょう。
それでは、これらのコツについて詳しく解説していきましょう。
事前に想定値を算出する
事前にGoogle広告やYahoo!広告で以下の想定値を算出しておくと、予算内で成果を達成できる最適な検索ワードを見つけられます。
- IMP:広告が表示された回数
- CTs:表示された広告がクリックされた回数
- CTR:表示された広告がクリックされた割合
- CPC:広告1クリックあたりの費用
リスティング広告はむやみにキーワード選定を行って出稿しても効果が薄く、無駄に広告費用がかかってしまうので、注意しましょう。
KPIを設定する
KPIとは、目的を達成するために何をしたら良いかを具体的に表す行動指標です。リスティング広告を出稿する際は、以下のように数値を入れてKPIを設定しておくと、効率よく目的を達成できます。
- 1ヶ月で10件の成約を獲得するために1日あたりのCTRを5%向上させる
- 月10万円の広告費用でリスティング広告を掲載するために、CPCを10円に設定する
- CTsに対しCTRが低いので、リスティング広告の見出しや概要を見直す
自社ですでに行っている施策との親和性を確認する
リスティング広告を出稿する際は、自社で行っている施策と親和性をもたせることも大切です。
特に、SEOで上位を獲得している記事がある場合、リスティング広告を出せばキーワードに対する検索結果の上位表示を自社サイトで独占できます。リスティング広告を出しておけば、SEO記事がアルゴリズムで飛ばされたとしても広告からユーザーを獲得できるため、保険にもなり安心です。
入念な競合調査を行う
競合サイトがリスティング広告を出稿しているキーワードを入念に調査すれば、自社もどのようなキーワードで広告を出稿すれば良いのか判断しやすいです。中でも、長期的に競合サイトがリスティング広告を出しているキーワードがある場合、自社サイトも同じキーワードで出稿すると効率よく成果を獲得できる可能性が高いです。
独自のキーワードを見つける
リスティング広告は、ビッグキーワードに出稿すると競合との争いが激しくなるため、場合によっては表示されないこともあります。そのため、クリック率を上げるためにもユーザーの悩みや解決したい問題をより具体的に想像し、費用対効果の高いスモールキーワードから独自キーワードを選出することが大切です。
キャッチーな広告文をつくる
リスティング広告は競合他社と並んで表示されるケースが多いため、見出しや概要文は、他社より目を引く内容にする必要があります。そのため、広告文を作成する際は、「90%以上がリピート!」や「期間限定!」など、思わずユーザーがクリックしたくなるキャッチーなワードを取り入れてみましょう。
効果測定からの改善を繰り返す
リスティング広告は、管理画面からリアルタイムで広告の成果を確認できます。表示回数が少なかったり、表示回数に見合わないクリック数だったりした場合は、すぐに出稿キーワードを変えたり、見出しや概要文を変更したりして、広告効果がより高くなるように改善しましょう。
専門会社への依頼も検討する
リスティング広告は質の高い記事を量産し、その都度広告費用を支払えば、すぐに指定した検索キーワードでサイトを上位表示できます。しかし、品質の良い記事を量産することは簡単ではありませんし、広告を出稿するキーワードの選定、広告の成果状況や競合サイトの状態把握を同時に進めるのは困難です。
そのため、リスティング広告の運用は専門会社へ依頼するのもおすすめです。専門会社へ広告運用を依頼すれば記事作成に集中できるため、リスティング広告の効果を発揮できます。
リスティング広告を掲載する流れ
ここでは、GoogleとYahoo!にリスティング広告を掲載する流れをご紹介していきます。
Google広告を掲載する流れ
Googleにリスティング広告を掲載する流れは、以下を参考にしてください。
- 「Google広告」にログインし、「今すぐ開始」をクリック後、アカウント設定と支払い方法を完了させる
- メニュー欄で「キャンペーン」を選択後、青丸で囲まれた+をクリックし、広告キャンペーンを作成する
- キーワードを表示させるキーワードを設定する
- 広告文を設定する
- 必要に応じて広告表示オプションを設定する
Yahoo!広告を掲載する流れ
Yahoo!にリスティング広告を掲載する流れは、以下を参考にしてください。
- 「広告管理ツール|Yahoo!」にログインする
- キャンペーン画面の「キャンペーン作成」をクリックし、画面指示に従って広告を作成する
- 広告管理ツールの「検索広告」をクリックし、「資金管理」からクレジットカード情報を登録後、支払い方法を登録する
リスティング広告を掲載する際の注意点
リスティング広告を掲載する際は、以下の3点に注意をしてください。
ここからは、これらの項目を注意しなくてはならない理由と対策についてお伝えします。
最新の規定をくまなく確認する
GoogleやYahoo!では、不定期にリスティング広告の規定が変更されています。規定に違反すると広告を停止されてしまう可能性があるため、最新の規定はくまなく公式サイトで確認しておきましょう。
商標権を侵害しないようにする
商標登録されているキーワードをリスティング広告の見出しや概要などに含めると、企業から掲載取り消しの連絡が入る場合があります。自社サイトではなく、案件を紹介する記事を広告に掲載させたい場合は、広告主の注意事項を確認し、リスティング広告にキーワードを掲載しても問題ないか確認しておきましょう。
余裕をもった予算を設定する
リスティング広告は、記事やサイトの品質が高いだけでなく、広告費用が高いほど競合より上位に表示される傾向にあります。しかし、広告費用を支払えなくなると掲載は停止されてしまうので、余裕をもった予算を設定し、長期的に掲載できるようにしてください。
リスティング広告で知っておきたい用語集
リスティング広告を掲載するときに、知っておくと役立つ用語を以下の表にまとめました。
用語 | 意味 |
---|---|
IMP(インプレッション) | 広告が表示された回数 |
CTs(クリック数) | 広告がクリックされた回数 |
CTR(クリック率) | ユーザーに表示された広告のうち、クリックされた回数の割合 |
CPC(クリック単価) | 広告1クリックあたりの費用 |
CV(コンバージョン) | 広告を介して成果が発生した状態 |
CVR(コンバージョン率) | 広告をクリックしたユーザーのうち、成果が発生した割合 |
CPA(コンバージョン単価) | コンバージョン1件あたりにかかった広告単価 |
COST(獲得費用) | すべてのコンバージョンにかかった広告費用の合計 |
これらの用語は広告管理画面にも表示されるため、知っておくとよりスムーズに運用が進みますよ。
まとめ
リスティング広告は、上位表示されるまで数ヶ月かかる可能性のある記事でも、広告費を支払うことで即日検索上位に表示できるサービスです。ただし、内容の薄い記事や質の悪いサイトはリスティング広告を出稿しても弾かれてしまうので、広告を利用しても品質の高い記事を量産し続ける必要があります。
リスティング広告は購買意欲の高いユーザーに向けてピンポイントで自社サイトを誘導できる反面、ユーザーの検索意図に沿ったキーワードで広告を出稿しなければ、クリックしてもらえません。そのため、広告を出稿する際のキーワード選定が最重要課題となります。
記事やサイトの品質維持と広告運用の両立が難しい人は、リスティング広告の専門サービスへ広告運用を依頼する方法もありますので、検討してみましょう。