春になると新入社員が一気に入社してくる季節。それと同時に人事異動も慌ただしくなります。
中には最近リーダーに抜擢された人もいるのではないでしょうか。「これからはリーダーシップを発揮するように!」と上司から激励を頂いたものの、リーダーシップって一体何だろうと思いますよね。
そこで今回は部下の育成について心得ておくべきこと、どんなリーダーシップを取るのが望ましいかなどについてまとめてみました。
目次
部下から見てついていきたいと思う上司像は?
①責任感がある
部下を信じて仕事を任せるのも上司としての大切な役割。しかし任せっきりにして面倒を見ないのはあまり好ましくありません。
部下が何かトラブルを引き起こした際には「大丈夫!」とすぐにフォローにまわってくれる。そんなリーダーシップが取れる上司を部下は望んでいます。
②決断が早い
仕事をしていれば常に決断の連続。新しく取り入れる設備はどれにしようか、先方を怒らせてしまったときの対処法など常に目まぐるしく社会は動きます。
部下から「こんなときはどうしたらいいですか」と聞かれたときに決断が早いのもデキる上司のポイントです。
ブレない芯の通った最終決定を下すことは、リーダーシップに求められる大切な要素の一つなので覚えておきましょう。
③コミュニケーションスキルが高い
部下から見て頼れる上司像とは相談しやすいことです。これには高いコミュニケーションスキルが求められます。
しかし部下とのコミュニケーションについては難しく考える必要はなく、そのポイントも至ってシンプルです。「挨拶を積極的にする」「世代によって考えが違うことを理解する」など上司の方からも歩み寄ること。
そうすることで部下は自然と上司を慕ってくれるようになるはずです。
部下育成について心得ておくべきことは?
①目標を明確にする
部下育成のためにはきちんとしたゴール、つまり目標を明確にすることが大切です。目標といっても「このプロジェクトを成功させる!」などと漠然とした目標では部下は育ちません。
ひとりずつに明確な指示を出すことで、目的意識をもって仕事に取り組めるようになります。
②部下のやる気を引き出す
最近の若者はやる気がなくて困る…といった上司からのため息があちこちで聞かれます。
確かに本人のやる気の問題もありますが、ここは一つ部下のやる気を引き出すのも上司としての仕事だと思ってやってみましょう。
人間は好きだと思った相手の言うことは聞き入れやすいという特徴があります。職場の人間関係もこれと同じで、部下が慕っている上司の指示なら受け入れやすくなるのです。
まずは慕われる上司を目指して、部下のやる気を引き出せるようにしましょう。
③約束は守る
部下との約束を守れない上司の元では部下は育つはずがありません。指示を出すなどの能動的なことだけではなく、部下と約束したことは守るといった受動的なことも必要です。
部下から資料のチェックを頼まれたときに、手がふさがっていたらどのように受け答えをするのが良いでしょうか。
ここでは「忙しいから後でね」ではなく「今日は無理だけど明日なら時間が取れる」といった具体的な約束を示すのがポイント。
約束を守ってくれる上司の元で、部下はすくすくと育ちます。
こんなリーダーシップの取り方では部下は成長しない!
①上から目線
部下が最も嫌うリーダーシップの取り方は上から目線であることです。上司から「おい!これやっとけよ!」「何でこんなこともできないの?」なんて言われたら部下はどう思うでしょうか。
立場では確かに上司が上ですが、部下だってひとりの人間だということを忘れずに。部下が気持ち良く仕事を引き受けられる環境を作るのも、リーダーシップに求められるポイントです。
②機嫌によって指導を変える
上司の機嫌によって指導を変えると部下は混乱します。「昨日と言っていることが違う」「この前は注意で済んだけど今日は1時間説教された」と部下の間で上司の悪いうわさが広まってしまいます。
部下に対しての指導は機嫌ではなく「5分遅刻したら怒るからね」「取引先の名前だけは間違えたらダメ」と内容を分かりやすく伝えましょう。
「今日は上司の機嫌が悪い日だから気を付けよう」なんて部下に思われたらアウトです。
③評価をしない
部下の成長を願って厳しくするのは悪いことではありませんが、部下が手柄をもってきたら素直に褒めてあげましょう。
良い評価もせず「こんな仕事はできて当たり前」なんて上司の態度では、部下のやる気も一気に下がってしまいます。
この上司の元では頑張っても意味がない…など落胆させてしまっては部下の成長もストップしてしまうのです。そうならないためにもポイントはただ評価するだけではなく、人前で大げさな位に褒めるのがベスト。
嬉しい評価をされたら人は自然と次も頑張ろうと思えてくるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は部下育成のための大切なポイントや、リーダーシップの心得についてお伝え致しました。
仕事をしている以上は意見の対立などは仕方のないことですが、できることなら職場の人間関係は円滑に進めたいですよね。
そのためにも、上司として心得ておくべきリーダーシップの姿、こう指示をすれば部下は育つポイントなどは忘れない上司でいましょう。