企業などの組織では仕事を進める上で一人一人の役割が決められており、組織として力を発揮するためにはお互いのチームワークが必要になります。
個人が一人だけで仕事をする時はチームワークを必要としませんが、組織で仕事を行う場合は自分以外のメンバーと力を合わせて仕事をすることからチームワークが不可欠になります。
スポーツの世界でも個人競技ではチームワークが求められることはありませんが、団体競技ではチームワークが重要になってきます。
グループとチームワーク
会社で仕事を行う時は、部などのグループで組織的に実施することが一般的です。しかしグループだけで遂行することが難しい仕事の場合は、グループを越えた協力が必要になりグループ同士のチームワークが求められることもあります。
日本の会社は部門というグループを基本に組織されていて、部門長の下でメンバーの役割が分担されています。
部であれば部長が責任者で、以下部長代理や課長などの役職者の肩書がある人と一般の人で部の組織が構成されています。
会社組織の中では色々な部門のグループがありそれぞれが独立しています。部門内は通常縦の関係が重視され、部や課の中でメンバーがそれぞれの肩書に応じた立場の役割を果たすことによって業績を上げていきます。
グループ内のチームワークも必要ですが、グループの垣根を越えてプロジェクトチームを結成して課題の解決をはかることがあります。グループ同士が連携を行い部門間の協力により単独のグループ以上の効果を生み出すことが可能になります。
チームワークの重要性
野球やサッカーなど団体で行う競技ではチームワークが必ず要求されますが、柔道や相撲などの個人競技では学校対抗戦などは別ですが基本的にあまりチームワークが必要でないように思われます。
多くの企業は組織で仕事を行いますので、団体競技のようにチームワークが重要になります。会社の企業方針を前提にして、それぞれ部門ごとの仕事の目標を遂行するために一人一人が自分の職責を果たすことが通常の形です。
個人の力には限界がありますが、集団のチームワークで仕事をする場合はお互いの個性が刺激になって相乗効果を生むことが期待されます。
一人で仕事をしている時には考えないようなアイデアが出ることもチームワークで仕事をするメリットと思われます。
仕事の内容によっては集団で役割を分担して仕事を行う方がはるかに効率的なことや、チームで協力し合うことができるので個人の欠点を集団がカバーしてくれる面もあります。
また他のメンバーからの影響で仕事に意欲的になることも期待できます。
チームワークの要素
チームワークを良くするには色々な要素が考えられますが、最も大事な要素はチームが目指すものを明らかにすることだと思います。
チームが目指すものが明確になれば、共通の目標も定まりチームワークが生まれてくると考えられます。
チームには複数のメンバーがおりますので、それぞれのキャラクターが異なり主役になりやすいメンバーもいれば脇役にまわるメンバーもいます。
しかしチームとして力を発揮するには主役も脇役も必要な要員ですので、平等に評価することが大事な要素になります。
時にはメンバーの役割を入れ替えてそれぞれが活躍できるようなローテーションを行えば、お互いの立場が分かり助け合うような雰囲気を醸成することができてチームワークを高めることにつながると思われます。
スポーツでも強いチームは緊張感を持ちながらもゲームを楽しんでいるような印象を受けます。ビジネスでも、適度の緊張感を持ちながら仕事を楽しむ余裕もある方がチームワークも良く実績も良いと考えられます。
チームワークと業績向上
チームワークが良く高い業績を上げるチームは、チームの目指す目標が明確でありチームの人間関係も適度の緊張関係にある望ましい集団だと思われます。
逆に業績が上がりにくいチームは、目標が不明確なことや人間関係に問題があることが考えられます。
チームワークが良い集団はメンバーの表情に笑顔があり、仕事を楽しみながら目標を達成する意欲が漲っています。
メンバーが目標達成のために自分の役割を果たすだけでなく、チームの目標達成に協力するので業績が伸びると予想できます。
目標が明確でない集団はメンバーが自分勝手な行動に走り統制が取れない状況に陥ることが考えられます。チームに共通の目標がないことでチームワークが生まれにくく業績が伸びないと考えられます。
集団の目標がなく人間関係のストレスも少ない集団は、緊張感が感じられないだけでなくメンバーの行動に活気がなくなると思われます。
このようなチームはメンバーの行動が不活発であり業績の向上が期待できないと思われます。
チームワークを良くするためには
会社組織で仕事をする場合は、働く部門のチームワークが良いことや部門間のチームワークが良いことが大切になります。
チームワークが良くなるには部門では部門目標が明確であることや部門のメンバー同士の協力が必要となります。
部門間では部門を越えた大きなプロジェクトなどの課題達成のために部門同士が協力する意識を持つことが必要になります。
いずれも会社の業績を上げるためにチームワークの重要性を認識して行動することが必要だと思われます。